F1マシンの設計者が手がけた新型軽量スポーツカー『N1A』米国初公開

ニコルズカーズ『N1A』
ニコルズカーズ『N1A』全 5 枚

F1マシンのマクラーレン「MP4/4」の設計者として知られるスティーブ・ニコルズが設立したニコルズカーズが、米国カリフォルニア州で開催されたペブルビーチ・コンクール・デレガンスで新型スポーツカー『N1A』を米国初公開した。

今回展示されたのは、限定15台の「ICON 88」仕様。これは1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストが駆ったマクラーレンMP4/4の15勝を記念した特別モデルで、各車両が個別にカスタマイズされる。

ニコルズカーズ『N1A』ニコルズカーズ『N1A』

N1Aは1960年代のマクラーレン「M1A」からインスピレーションを得た流麗なシルエットが特徴。ボディはF1グレードのグラフェン配合カーボンファイバーで構成され、車重はわずか900kgを実現している。

パワートレインには手組みの7.0リットル自然吸気V8エンジンを搭載。GMのLS3ブロックをベースに大幅な改良を施し、650hpを発生する。駆動方式は後輪駆動で、ニコルズが開発した6速マニュアルトランスミッションを組み合わせる。パワーウェイトレシオは700hp/トンに迫る。

シャシーには手作りの独立サスペンション、ダブルウィッシュボーン、アンチロールバー、モータースポーツ由来のマルチピストンブレーキを採用。ミシュランパイロットスポーツカップ2タイヤを前19インチ、後20インチのスタッガード配置で装着する。

ニコルズカーズ『N1A』ニコルズカーズ『N1A』

内装はレーシングカーのミニマリズムを反映しつつ、ビスポーク仕様の職人技を提供。フルリクライニングシートポジションはマクラーレンMP4/4を彷彿とさせ、セナにインスパイアされたギアノブ、クラシックなアナログメーター、ビレット加工アルミニウムスイッチギアを配置する。

2017年にスティーブ・ニコルズとCEOのジョン・ミネットが設立したニコルズカーズは、真のドライバーズカーの構築を目指している。N1Aの総生産台数は世界で100台に限定され、最初の15台がICON 88シリーズとなる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. <新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る