<新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?

「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応した市販ディスプレイオーディオの一例(アルパイン・DAF11Z)。
「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応した市販ディスプレイオーディオの一例(アルパイン・DAF11Z)。全 3 枚

前回からスタートした当連載では、車内エンタメの楽しみ方の最新事情を全方位的に解説しようと試みている。まずは、音楽の聴き方について考察している。今回は、ミュージックプレーヤーとしてのスマホを「どう繋ぐか」を考える。

【画像全3枚】

◆一般的なのは「Bluetooth接続」だ。しかし必ずしもベストとは限らない!

前回の記事にて説明したとおり、今や車内でも音楽はスマホで聴かれる場合がほとんどだ。その場合に問題となるのはスマホを「どう繋ぐか」だが……。

実のところ便利なのはズバリ「Bluetooth接続」だ。そしてすでに多くのドライバーがこれを実践しているはずだ。なので今さらBluetooth接続の利点を説明するまでもないのだが、念のために触れておくと利点は主に三つある。「ワイヤレスで繋げられること」「都度の接続が自動的に行われること」「曲送りなどの基本操作を車載機側でも行えること」、これらだ。

ただし、必ずしもBluetooth接続がベストとは限らない。それは、愛用のメインユニットが「Apple CarPlay」や「Android Auto」に対応している場合だ(以下、CarPlay対応機)。というのも、Bluetooth接続でも主要な操作を車載機側でも行えるが、できることは限定的だ。

「Apple CarPlay」と「Android Auto」のワイヤレス接続に対応した市販ディスプレイオーディオの一例(カロッツェリア・DMH-SF900)。「Apple CarPlay」と「Android Auto」のワイヤレス接続に対応した市販ディスプレイオーディオの一例(カロッツェリア・DMH-SF900)。

◆操作性の点では、CarPlay接続がアドバンテージを発揮!

しかしながらCarPlay対応機では、アプリのほぼすべての操作を車載機の画面上にて行える。もちろん、走行中は車載機の画面をドライバーが注視するのは違法だが、同乗者が操作する分には問題はない。アプリそのものが車載機にインストールされているかのような使い心地を味わえる。

ただ、有線接続となることが多いのが不利点だ。しかしCarPlay対応機ではその他のアプリも使われるわけで、スマホをケーブルにて接続する作業はルーティン化しているはずで、またはそもそも充電のためにはケーブルを挿すことになる場合も多いので、この点は大きなマイナスポイントにはならないはずだ。

ところが最近は、CarPlay接続をワイヤレスにて行える車載機が増えている。そうであれば、CarPlay接続には不利点はなくなる。車載機器がこれに対応していれば、これが接続法の最有力候補となってくる。

ただし……。

音にこだわる場合にはBluetooth接続が有利となることがある。

「Bluetooth」に対応した「FMトランスミッター」の一例(カシムラ・KD-271)。「Bluetooth」に対応した「FMトランスミッター」の一例(カシムラ・KD-271)。

◆音にこだわるなら、高音質なBluetooth接続の実践が吉と出る!

というのもBluetoothのコーデックの中には、「LDAC(エルダック)」という名のハイレゾクオリティでデータを転送できるものがあり、愛用のメインユニットとスマホの両方がこれに対応していれば、それで接続した方が音質が良い。特に高音質対応のストリーミングアプリを使っているのなら、LDACで接続しない手はない。

なお、スマホはLDACに対応しているのにメインユニットが非対応であれば、LDACに対応している「Bluetoothレシーバー」を使う手も考えられる。この方法を使えば、レシーバーとスマホはLDACでワイヤレス接続でき、レシーバーと車載機はレシーバーのアナログ出力をメインユニットの「AUX端子」にピンケーブルで繋ぐことで、その利点を享受できる。車載用の高音質Bluetoothレシーバーも存在しているので、それを使えば車内でも安心して使用が可能だ。

ちなみに、最新の市販のメインユニットは今やほとんどの機種がBluetooth対応であるが、愛用のメインユニットが対応していなければ、「FMトランスミッター」を使っても良い。そうすればスマホとこれがBluetoothで繋がり、車載機とはFM電波で繋がる。なお、FMトランスミッターには曲送りなどの操作を行えるものがある。おすすめはそのような機種だ。

今回は以上だ。次回は「DAP」で音楽を聴くというアプローチについて説明していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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