夏休みもいよいよ終わりに近づいてきました。「自由研究、まだ決まってない…」という人もいるのではないでしょうか? そこで今回は、みんなの身近にある「車(クルマ)」をテーマにした自由研究をしょうかいします。
保護者の方へ:以下、「小学生が自分でできる」とした自由研究でも、大人の監督が必要なテーマもあります。安全第一でご協力ください。
◆どんな研究があるの?
テーマは大きく分けて2つです。
車についてしらべる自由研究
車を使ってやる自由研究
やり方も大きく分けて2つです。
小学生が自分でできる
大人に手つだってもらう
この組み合わせで、ぜんぶで4つのタイプになります。
それぞれのタイプで、いくつかのテーマをあげます。
◆車について × 小学生が自分でできる
車の色と温度のちがい調べ
黒い紙と白い紙を車のボンネットに置いて温度をはかり、色との関係を考える。
タイヤのもよう観察
家や近所の車のタイヤを見て、もようのちがいをノートにまとめる。
ナンバープレートの数字調べ
とまっている車のナンバーを見て、どんな数字が多いかを数えてグラフにする。
◆車について × 大人に手つだってもらう
エンジンの音観察
ボンネットを開けてもらい、エンジンをかけたときの音をきいて録音してくらべる。
燃費(ねんぴ)のちがい調べ
エアコンを使ったときと使わないときで、燃費がどう変わるかを大人に運転してもらって記録する。
車のライト調べ
昼と夜で、ライトがどのように見えるかを観察する。
◆車を使ってやる × 小学生が自分でできる
走っている車の色しらべ
家の前や公園のそばを走る車の色を数えて、人気の色を円グラフにまとめる。
車の台数カウント
一定時間にどれくらい車が通るかを数えて、時間帯でちがいがあるかをしらべる。
交通ルール観察
横断歩道や信号のある場所で、車が止まるかどうかを見て記録する。
◆車を使ってやる × 大人に手つだってもらう
車内温度の変化
窓を閉めたときと少し開けたときで、車の中の温度をはかる。(必ず大人と一緒に)
走行中の風の感じ方(助手席で)
窓を少し開けて、スピードごとに風の強さを感じて記録する。(大人が運転)
止まるまでのきょり実験
安全な広場で、スピードごとにブレーキをかけてもらい、止まるまでのきょりをはかる。
夜と昼の見え方ちがい
同じ道を昼と夜に走って、見え方を写真でくらべる。(大人が運転、子どもは観察)
カーナビと実際の時間くらべ
カーナビの到着よそう時間と、実際にかかった時間をくらべる。

◆自由研究まとめ方のヒント
研究をまとめるときは、「きっかけ → 予想 → 方法 → 結果 → 考察 → まとめ」のながれで書くと分かりやすいです。たとえば「車の色と温度のちがい調べ」では、黒い車と白い車で本当に温度がちがうかどうかを実験して、グラフにまとめるととても見やすくなります。
◆自由研究まとめ例
テーマ:「車の色と温度のちがい調べ」
1. 表紙
タイトル:「車の色と温度のちがい調べ」
学年・組・名前
車のイラストや写真をのせる
2. きっかけ
夏になると、車の中がとても暑いことに気づいた。
黒い車と白い車で、あつさがちがうのか知りたくなったので、このテーマにした。
3. 予想
黒い車は光をたくさんすいこむので、白い車より温度が高くなると思う。
4. 方法(やり方)
黒いミニカーと白いミニカーを用意する。
晴れた日に日なたに置く。
10分ごとに表面の温度を温度計で測る。
記録を表にまとめる。
5. 結果
10分後、黒いミニカーは白いミニカーより約3℃高かった。
20分後、黒いミニカーはさらに暑くなり、白いミニカーとの差は約5℃になった。
(ここにグラフや写真を入れると見やすい)
6. 考察(わかったこと)
黒い車のほうが白い車より温度が高くなった。
黒は光をすいこみやすく、白は光をはね返すので、このちがいが出たと思う。
7. まとめ
車の色によって、車の温度はちがうことがわかった。
夏に車を使うときは、色も大事だと思った。
日よけを使ったり、窓を少し開けることが大切だと感じた。
8. 参考資料
○○自動車のホームページ(車の色と温度の説明)
家族に手つだってもらった。
◆最後に
車は私たちのくらしの中でとても身近なものです。だからこそ、ちょっとした工夫で「自由研究のネタの宝庫」になります。安全に気をつけながら、親子でいっしょにチャレンジしてみましょう!