フォルクスワーゲンが、9月9日から14日までドイツ・ミュンヘンで開催される「IAAモビリティ2025」において、4つの新モデルを発表する。
「すべての人のためのモビリティ」をテーマに掲げているフォルクスワーゲン。今回の注目はフォルクスワーゲンの新型電気コンパクトSUVの世界初公開だ。
このコンセプト車は「ID.ファミリー」の新たなメンバーを示すもので、『T-Cross』クラスの手頃な価格の電気自動車として2026年に市場投入予定だ。技術開発担当取締役のカイ・グリューニッツ氏は、「デザインや品質、操作性、空間面でクラス最高水準を目指す」と述べている。
また、間もなくワールドプレミアされる新型『T-ROC』も展示される。さらに、パフォーマンススポーツウェアブランドBOGNER FIRE+ICEとコラボした限定特別仕様の『ID.3 GTX FIRE+ICE』や、オマージュ元である1990年代の伝説的モデル『ゴルフ Fire and Ice』も展示される。
加えて、ニュルブルクリンク24時間レースで世界初公開された『ゴルフGTI EDITION 50』も登場。239kW(325ps)を誇る同モデルは、これまでで最もパワフルな生産型GTIだ。
会場ではインタラクティブステーションやデジタル展示を通じて、各車両の世界観を体験できる。GTIヒストリーウォールやレーシングシミュレーター、個人向けAI体験も用意されている。子どもから大人まで楽しめる発見ラリーも実施される。
未来素材ラボでは、フォルクスワーゲンの素材研究所とデザイン部門の専門家がリサイクル可能で革新的な素材について紹介する。
さらに、無料のステージプログラムや飲食コーナーも充実。伝説のフォルクスワーゲンカリーヴルストや無料のメリッタコーヒーが提供される。アーミ・ウォーニングやパ・シーヒーなどのコンサートや、プロスポーツとモビリティに関する基調講演、音楽界のレジェンド、ピーター・マッファイとの専門家トークも予定されている。
バリアフリーにも配慮し、フロアガイドシステムや点字、手話通訳、階段昇降機、スロープなどを設置。誰もが快適に参加できる環境を整えている。
フォルクスワーゲンはこのイベントを通じて、革新的で感情に訴える製品と顧客への明確なコミットメントを示し、未来のモビリティを多様でアクセスしやすい形で提案する。