VWの「パズルの最後のピース」ポルトガルで2027年に生産開始、入門EV『ID.1』は約345万円から

フォルクスワーゲン『ID. EVERY1』コンセプト
フォルクスワーゲン『ID. EVERY1』コンセプト全 5 枚

ポルトガル政府は21日、フォルクスワーゲンがポルトガルでの小型EV『ID.1』の生産に向けて、3000万ユーロの資金を獲得したことを明らかにした。ID.1は現地価格約2万ユーロ(約345万円)からの設定で、フォルクスワーゲンラインアップで最も小さく、最も手頃な価格のEVとなる。

フォルクスワーゲンブランドのトーマス・シェーファーCEOは、ID.1を「パズルの最後のピース」と表現している。同社は9月に『ID.EVERY1』コンセプトを発表し、この新しいエントリーレベルEVの先行公開を行った。

ID.EVERY1コンセプトは「2万ユーロの電気フォルクスワーゲン」を予告するもの。このコンセプトカーは新しいモジュラー電気駆動プラットフォームをベースとしており、電気前輪駆動により最適な空間利用と最大効率を実現している。

フォルクスワーゲン『ID. EVERY1』コンセプトフォルクスワーゲン『ID. EVERY1』コンセプト

車両の仕様は、最高速度130km/h、新開発の70kW(95ps)電気駆動モーターを搭載し、航続距離は250km以上となっている。全長3880mmで、従来の『up!』(3600mm)と『ID.2all』(4050mm)の間に位置し、現行『ポロ』(4074mm)よりもコンパクトだ。車内は4人乗りで、荷室容量は305リットルを確保している。

2027年に予定されているID.EVERY1の量産版は、フォルクスワーゲンブランドの電気モデル戦略の一環。同社は2024年12月末に従業員側と「Future Volkswagen」協定を締結し、経済的安定性、雇用、持続可能なモビリティ分野での技術的リーダーシップを組み合わせたビジョンに合意している。

《森脇稔》

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