【アウディ A5セダン 新型試乗】4ドアクーペ風にあえてしなかった見識に拍手…島崎七生人

アウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Line
アウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Line全 19 枚

2008年に登場したもともとの『A5』は、当時の『A4』の派生シリーズとして登場。A4が定番のセダンとアバントを揃えたのに対し、A5は2ドアのクーペ&カブリオレ、5ドアのスポーツバックと、A4プラスαの個性、嗜好性を打ち出したシリーズだった。

【詳細画像】アウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Line

そのA5に今度はA4が“寄せて”きたというべきか。フルモデルチェンジを機にA4の名が消えるのは元オーナー(といっても遥か昔、A4の前身、B3時代の『80』だったが)として感慨深く(!?)もあるが、ともかくSUV全盛の今、シュリンクすることなく、新シリーズとして生まれ変わってくれただけでも歓迎すべきだと思う。

◆4ドアクーペ風にあえてしなかった見識に拍手

アウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Lineアウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Line

そんな新型A5でまず注目したのはセダン。メーカーのニュースリリースには“セダンタイプ”と表記されており、「?」と思ったのだが、なるほどトランクが独立したノッチバックセダンではなく、電動リヤハッチゲート付きという点がポイント。

とりわけ一見しただけではまるでノッチバックセダンのように見えるサイドビューは非常にバランスがよく、撮影中にもついしげしげと見入ってしまったほど。アーチ状のサイドウインドゥグラフィックは、先に上げたB3の80や当時の『100』以来のアウディ・デザインの見せ場のひとつだが、今も連綿と引き継がれている点は見逃すわけにはいかない。

かつ、世界中にあれほどフォロワーを生んだ、先代「A5スポーツバック」の4ドアクーペ風にあえてしなかった見識にも拍手を送りたい。これでフロントグリルがあと少し控えめな意匠になれば申し分なしだと思う。

アウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Lineアウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Line

◆セダンとして十分なラゲッジ、上質感や静粛性も高い

インテリアは今風の曲面液晶パネルを用いるなどしつつ、相変わらずの上質感が保たれている。試乗車は天井には電子式調光サンシェードを備えるパノラマガラスルーフを備え、後席に座っても新鮮な味わいが楽しめるようになっていた。

ラゲッジスペースは、ザックリと計測してみるとフロアの奥行き×幅はワゴンのアバントとほぼ同一のようで、このクラスのセダンとして容量は十分に確保されている。

試乗車は2リットルの直列4気筒DOHCターボ(204ps/34.7kgm)を縦置きで搭載、これに7速Sトロニックを組み合わせたクワトロモデル。もちろん動力性能面での不満はまったく感じず、アコースティックガラスなどの効果で走行中の車内の静粛性も高く保たれていた。

アウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Lineアウディ A5セダン TFSI quattro 150kW S Line

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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