ホンダ史上最もタフなSUV『パスポート トレイルスポーツ』、北米最長9600kmのラリー挑戦へ

ホンダ『パスポート トレイルスポーツ』の「アルカン5000ラリー」参戦車両
ホンダ『パスポート トレイルスポーツ』の「アルカン5000ラリー」参戦車両全 3 枚

ホンダの米国部門は、オフロードSUV『パスポート トレイルスポーツ』で、9月2日にスタートする北米最長の耐久ラリー競技「アルカン5000ラリー」に参戦すると発表した。

【画像】ホンダ『パスポート トレイルスポーツ』の「アルカン5000ラリー」参戦車両

同ラリーは9月2日から12日までの11日間にわたって開催され、総走行距離は約6000マイル(約9600km)に及ぶ。コースはワシントン州カークランドをスタートし、カナダのユーコン準州を経てアラスカ州フェアバンクスまで北上、最終的にブリティッシュコロンビア州でゴールする。このうち900マイル(約1450km)は困難なオフロード区間となっている。

パスポート トレイルスポーツは、ホンダ史上最もタフなSUVとして設計されている。標準装備として、ゼネラル グラバー オールテレーンタイヤ、高強度スチール製アンダーボディプロテクション、オフロード専用チューニングサスペンション、堅牢なAWDシステム、車両重量の2倍まで対応可能な重荷重対応リカバリーポイントを備える。

パワートレインには285hpの3.5リッターV6エンジン(SAE基準)と10速オートマチックトランスミッション、トルクベクタリング機能付きi-VTM4 AWDシステムを搭載。サスペンションは鍛造スチール製サスペンションアームと鋳鉄製ナックルで強化されている。

競技車両は量産仕様からの変更を最小限に抑え、ホンダ純正アクセサリーのみを追加で装着する。具体的にはロックスライダー、アルミ製フロントスカッフプレート、ブラックアクセサリーホイール、フルサイズスペアタイヤ、カーゴルーフプラットフォーム、ブラックフードデカール、MOLLEボードなどが含まれる。夜間視界向上のため、バハデザインズ製補助ライトとラリーイノベーションズ製プロトタイプライトバーマウントも装着される。

ドライバーには2024年冬季大会のクラス優勝者であるアンディ・リリエンタール氏とナビゲーターのメルセデス・リリエンタール氏が起用される。

アルカン5000ラリーは1984年に始まった伝統的な競技で、チームはペーパールートブックを使用して制限速度以下で公道を走行し、指定時間との誤差が最も少ないチームが勝利する精度重視の競技だ。

ホンダ『パスポート』は2025年、前年比27%増の記録的な売上を達成しており、そのうち約80%を「トレイルスポーツ」が占めている。

《森脇稔》

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