メルセデスベンツ、日本に大型特殊輸送車『アロクス』『アクトロス』導入…最大500トン牽引可能

メルセデスベンツ『アロクス』
メルセデスベンツ『アロクス』全 6 枚

ダイムラートラックは9月1日、パートナーのワイ・エンジニアリングと協力し、日本でメルセデスベンツの大型特殊輸送車2シリーズの販売を開始すると発表した。

【画像】メルセデスベンツ・アロクス

今回発売されるのは、メルセデスベンツ『アロクス』とメルセデスベンツ『アクトロス』で、現在注文を受け付けている。

これらの大型特殊輸送車は、風力タービンや発電機、変圧器、熱交換器、インフラプロジェクト用機器など、極めて重い荷物や特殊貨物の物流を目的として設計されている。

日本市場向けに特別に設計された「アロクス4763 8x6」は、OM473 15.6Lエンジンを搭載し、625hp、3000Nmを発揮する。16速パワーシフト3アドバンストランスミッションを装備し、追加冷却ユニットと特別プレートに取り付けられた第5輪カップリングを備えている。これにより、最大500トンの牽引が可能だ。

車両の高さも日本市場向けに特別に調整されている。日本では高架下などの最大制限高が3.8mに設定されているため、メルセデベンツトラックは初めて、第4軸を持つシャシーにクラシックスペース2.3キャブとコンパクトな補助冷却塔の組み合わせを開発した。

車両には、メルセデスベンツトラックの最新安全支援システムがすべて搭載されている。アテンションアシスト、アクティブブレーキアシスト6、車線維持支援システムASGA2、フロントガードアシストが標準装備となっている。

日本市場向けの両モデルは、メルセデスベンツのヴェルト工場で生産され、その後メルセデスベンツのモルスハイム工場で大型特殊輸送車に改造される。そこで車両は第4軸、追加冷却塔、カスタムテーラードトラック部門からの大型輸送対応カップリングと取り付けプレートを受け取る。

パワーシフト3アドバンストランスミッションは、ターボリターダークラッチと組み合わせることで、極めて長い耐用年数、優れた効率性、精密なギアチェンジと、例外的に強力な制動性能を実現している。制動時には、強力なプライマリリターダーとOM473の高性能エンジンブレーキが組み合わさり、低速時には最大980hpの制動力を発揮する。

日本でのメルセデスベンツのトラック大型モデルの販売とサービスは、2005年からメルセデスベンツ特殊トラックモデルのウニモグとエコニックの総輸入業者として日本市場で活動しているワイ・エンジニアリングが担当する。横浜に本社を置く同社は、5つの直営拠点を運営し、日本全国に100以上のサービスパートナーネットワークを維持している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  3. ホンダ『オデッセイ』専用コンソールボックス「オデュッセイヤ」発売、高級感と機能性のプレミアム仕様
  4. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  5. 24年ぶり復活、新型ホンダ『プレリュード』ついに発売…価格は617万9800円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る