『MC12ストラダーレ』が約7億7000万円で落札、現代マセラティ史上最高額を更新

マセラティ『MC12ストラダーレ』
マセラティ『MC12ストラダーレ』全 6 枚

マセラティは9月1日、2005年製『MC12ストラダーレ』が、米国カリフォルニア州で開催されたブロード・アロー(ハガティ・カンパニー)モントレー・ジェット・センター・オークションで、520万ドル(約7億7000万円)で落札されたと発表した。

【画像】マセラティMC12ストラダーレ

限定50台のみ生産されたMC12ストラダーレは(2004年に25台、翌年に25台)、マセラティブランドを常に特徴づけてきた極限のパフォーマンス、エンジニアリングの卓越性、大胆なビジョンの真髄を体現している。排気量5988ccのV12エンジンを搭載し、7500rpmで630hpを発生する。特徴的な白いボディカラーに青のアクセントが施され、1959年から1961年に生産されたマセラティ「バードケージ・タイプ61」へのオマージュとなっている。デビューから20年を経た今でも、世界中の愛好家やコレクターの心を掴むスーパーカーとなっている。

このオークション結果は、同モデルの従来記録を37%上回るだけでなく、このMC12を史上最も高額で売却された現代マセラティにした。時代を画した車の永続的価値が確認された形だ。

MC12ストラダーレは、2004年から2010年にかけてFIA GT選手権の絶対的主役だった「MC12 GT1」の公道仕様版として誕生した。コンストラクターズカップ2回、ドライバーズチャンピオンシップ5回、チームチャンピオンシップ6回を含む14のタイトル(22勝)と、スパ24時間レースでの3勝を記録している。このレーシング界との直接的なつながりが、MC12の神話構築に貢献し、先進技術、時代を超越したデザイン、世界クラスのパフォーマンスの象徴となった。

今回のオークションでの評価は、モデルのコレクター価値だけでなく、スポーツ遺産、希少性、技術革新を組み合わせることに成功したスーパーカーへの関心の高まりを反映している。

真正性とブランドの歴史にますます注目が集まる市場において、マセラティは主導的役割を再確認している。現在の限定モデル、新型マセラティ『MCXtrema』のように、トライデントが情熱、威信、永続的パフォーマンスの象徴であり続けることを実証しているという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『CB1000F』早くも受注が1600台超に、年間生産計画5000台…CBオーナーイベント復活も計画
  2. AE86は今いくら?『頭文字D』登場車の市場を分析
  3. トヨタ『カムリ』新型に「GT-Sコンセプト」、スポーツセダンの新境地を提示…SEMA 2025
  4. 免許不要で歩道走行可能な新型4輪モビリティ、全幅59cmの「CURIO Q1」初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. トヨタ『RAV4』新型、パワーと燃費向上の第5世代ハイブリッド搭載…12月米国発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る