ヒストリー:ホンダ『プレリュード』新型登場、前奏を続けて6世代

歴代プレリュード(オートモビルカウンシル2025)
歴代プレリュード(オートモビルカウンシル2025)全 47 枚

ホンダ(本田技研工業)は、スペシャリティスポーツカーの新型『PRELUDEプレリュード)』を、2025年9月5日に発売した。歴代のプレリュードを振り返ってみよう。

【画像全47枚】

初代プレリュードは、1978年にベルノチャンネル発足にあたり専売機種として開発され、先進のFFスペシャルティカーとして登場した。その後日本初のABS、世界初の4WSなど最先端技術を採用、若者を中心に幅広く受け入れられ、新しい市場を創り出してきた。


●初代
スポーティタイプの2ドア・フィックストクーペを新発売

ホンダは、個性化時代の要請に応えて、スポーティタイプ小型乗用車のプレリュードを、1978年11月25日に発売した。前席を重視した4人乗りの室内、国産車で初めての電動式サンルーフを標準装備(Eタイプ除く)、見やすく配慮した世界でも珍しい、集中ターゲットメーターなど、数多くの新技術を採用した。

エンジンは信頼性、耐久性、経済性で定評のある、最高出力90ps(ホンダマチック車は85ps)1750cc・CVCCエンジンを搭載する。前輪駆動で、5MTかホンダマチックを選べる。

モデル発表時の生産計画は、当面国内向けのみで、月産3000台とされた。メーカー希望小売価格(東京地区)は116万~140万円。

ホンダでは「パーソナルライフを楽しむための2ドアフィックストクーペである」と謳う。フィックストクーペとは、開閉式ルーフを持つコンバーティブルに対し、固定されたルーフを持つ、フィックストルーフ・クーペに由来すると思われる。

初代はスポーティな走行性と端正なスタイリングで好評だった。プレリュードは発売以来、その先進的なクルマ造りが日本はもとより、アメリカ、ヨーロッパなどでも評価を得て、市場を拓いていく。

2代目プレリュード2代目プレリュード

●2代目
独自の数々の新技術を導入したFFスペシャルティカー

ホンダはFFスペシャルティカーのプレリュードに、12バルブエンジンやダブルウイッシュボーン型サスペンション、4輪アンチロックブレーキなど、数々の新技術を導入してスタイルを一新、198211月26日に全国のベルノ店から発売した。

2代目は、先代(初代)の実績をふまえ、ホンダ独自の先進技術をあますことなく導入し、FF車の走りの機能と次代のスペシャルティカーとしての資質を徹底追求し開発されたという。

エンジンは全域でスムーズな吹き上がりを発揮する新開発CVCC12バルブエンジンを搭載。1829ccで125psの高出力と13km/L(10モード燃費:5速車 運輸省審査値)の燃料経済性を実現した。また、サスペンションは俊敏な操縦性と高速安定性にすぐれたダブルウイッシュボーン型をフロントに採用。さらに、最新エレクトロニクス技術を駆使したホンダの独自開発による日本初の4輪アンチロックブレーキや、機能的で空力特性にもすぐれた設計のスタイリング、軽量・高鋼性のモノコックボディ、高効率ロックアップ機構付ホンダマチック4速フルオートなど、数多くのホンダ独創のメカニズムを搭載した。

モデル発表時の販売計画は、国内で月間2000台。メーカー希望小売価格(東京地区)は136万~171万8000円だった。

●3代目
世界初、ホンダ4WS搭載のFFスペシャルティカー

ホンダは、世界初の舵角応動タイプホンダ4輪操舵システム(ホンダ4WS)や、4輪ダブルウイッシュボーンサスペンション、新4輪アンチロックブレーキなど、ホンダ独自の数々の新技術を導入、全車に2.0Lエンジンを搭載してスタイルを一新した、FFスペシャルティカーの、3代目プレリュードを1987年4月10日より全国のベルノ店から発売した。

3代目は、人とクルマのよりよい一体感を創り上げるというコンセプトのもとに、優れた基本性能をベースに、人の感性に快よく、ドライバーの意志により素直に応える高次元の感覚性能の実現をめざし、ホンダの先進テクノロジーを結集して開発されたという。

モデル発表時の販売計画は、国内で月間4000台、先代から倍増だ。メーカー希望小売価格(東京地区)は148万5000~214万5000円となった。

3代目プレリュード3代目プレリュード

●4代目
大胆なスポーツクーペスタイルと鮮やかな走り

ホンダは、大胆なスポーツクーペスタイリングと、高い運動性能をささえる先進技術・安全装備でイメージを一新した4代目プレリュードを、1991年9月20日より全国のベルノ店から発売した。

新型は、スペシャルティカーとは何かを原点から考え、“感動コミニュケーション”をキーワードに、これからの時代をリードするクルマとして開発された。

まず、よりワイド&ショートで個性的なスタイリング(3ナンバー専用ボディ)と、前席優先と割り切った2シーター感覚のスポーティインテリアが印象的だ。新開発2.2L・DOHC高性能エンジン、新開発電子制御電動式4輪操舵システム・ハイパー4WS、新設計4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションで、ドライバーの意のままに応える鮮やかな走りを追求した。さらに運転席&助手席SRSエアバッグシステム、TCS、ABS、LSDなどの安全装備など、数々の新技術を採用した。

販売計画は国内向けに月間4000台。メーカー希望小売価格(東京地区、消費税含まず)は195万~220万5000円。

4代目プレリュード4代目プレリュード

●5代目
最新テクノロジーを結集したスペシャルティクーペ

ホンダは、走行性能、デザインを高い次元であわせ持つことをめざし、ホンダの最先端テクノロジーを結集したスペシャルティクーペの5代目プレリュードを、1996年11月8日より、全国のベルノ店から発売した。スペシャルティカーとして独自のポジションを築き、洗練された大人の感性をも魅了するクーペを意図して開発された。

新型は、マニュアルシフト感覚の新オートマチック・トランスミッション「Sマチック」(シーケンシャル・スポーツシフト)、剛性感あるブレーキフィーリングと旋回制動性能を向上させる新ABS、クラストップレベルの冷却性能を実現する高熱線吸収UVカットガラス&新型エアコンディショナーなど、エレガントクーペとして爽快な走りと快適性との実現を開発目標とした。

また、「タイプS」は、自然吸気エンジンでリットル当たり100psの高出力を達成した2.2L・220PS・DOHC「VTEC」エンジン、左右への駆動力配分により優れた旋回性能を実現するATTS(アクティブ・トルク・トランスファー・システム)、旋回時にさらに安定したブレーキ性能を実現する、タイプS専用のアクティブ・コントロールABSなどを採用した。ホンダでは、ホンダの高運動性能化技術により、優れた快適性を持ちながらも極めて高い運動性能を実現し、インテリジェントスポーツを具現化した、と自負する。

さらに、両席SRSエアバッグシステム、新型ABSを全車に標準装備。全方位衝突安全対応ボディ構造を開発するなど安全性も追求された。

メーカー希望小売価格(東京地区、消費税含まず)は168万3000~265万3000円。販売計画は公表されていない。

5代目プレリュード(オートモビルカウンシル2025)5代目プレリュード(オートモビルカウンシル2025)

●6代目・新型
電動化時代の「操る喜び」を体現する、新たな価値を持ったスペシャリティスポーツハイブリッド

先代の生産終了から24年ぶりのモデルチェンジで、6代目となる新型プレリュードは、大空を自由にどこまでも飛べるグライダーを発想の起点とし、優雅に滑空するような高揚感と非日常のときめきを感じさせるクルマをめざし、「UNLIMITED GLIDE」をグランドコンセプトとした。

ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」を進化させ、「操る喜び」を継承しながら、環境性能や日常での使い勝手も追求した電動化時代の新しい「スペシャリティスポーツ」の先駆け・前奏曲(プレリュード)となるモデルだ。

パワートレインは2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッド。これに電気式無段変速機「Honda S+ Shift(エスプラスシフト)」を組み合わせる。電気モーター駆動でありながら、仮想の8段変速で加減速時にエンジン回転数をコントロールし、あたかも有段変速機があるかのような、ダイレクトな駆動レスポンスと鋭いシフトフィールが期待できる。

全国メーカー希望小売価格は消費税含まず561万8000円、消費税10%込みだと617万9800円。販売計画台数は月間300台で、この数字に市場の変化、商品コンセプトの変化を感じられる。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  2. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  3. 三菱『パジェロ』新型のデザインはこうなる! 公式発表は2026年秋予定
  4. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
  5. ヤマハの原付電動スクーター『JOG E』全国発売へ、本体のみなら約16万円で買える
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. セキュア開発における脅威分析【自動車セキュリティ解説 第2回】
  2. 「容赦なきエルグランド包囲網」トヨタの高級ミニバン『アルファード』改良発表にSNS注目! 価格も争点に
  3. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
  4. 自動車業界の現場が直面しているサイバーセキュリティの課題と実態【自動車セキュリティ解説 第1回】
  5. GaNで車載オーディオが変わる? 次世代D級アンプが示した高音質化の可能性
ランキングをもっと見る