車名はどうなる?…電動版BMW『M3』がニュル出現! 4モーターで700馬力超えか

BMW M3 EV版のプロトタイプ
BMW M3 EV版のプロトタイプ全 17 枚

BMWが現在開発中の『M3』電気自動車仕様プロトタイプが、ニュルブルクリンク高速テストに初めて姿を見せた。周回走行を行ったプロトタイプは、以前よりもカモフラージュが薄れており、いくつかのディテールが見える。

【スクープ画像】BMW M3 EV 新型のプロトタイプ

そのディテールのひとつに、ノイエクラッセ・デザインの閉じられたグリルがある。今回のバージョンは、光沢のある仕上げになっているようだ。また、2つのセクションが中央でほぼ結合しているのも確認できる。以前は、カモフラージュによって、それらの間隔がもっと広く見えていた。

フロントバンパーの形状も初めて露出した。冷却用の空気を通すための大きくて長方形のシンプルな開口部が見てとれる。下部のスプリッター(分割)はないが、開発の後半に登場する可能性がある。

今回のプロトタイプで奇妙なディテールは、ボンネットに取り付けられたパネルに開けられた一連の穴だ。用途は不明だが、冷却用の空気の流れを確保しているらしい。もしそうだとすれば、“M3 EV”のボンネットの下には荷物スペースがないかほとんどないことを意味する。そしてトランクの代わりに、電子機器とフロントマウントモーターが収納されることになる。

リアセクションは依然として厳重にカモフラージュされている。トランクリッドの端に小さなスポイラーが見え、バンパーにパッドが付けられているのがわかるが、最終的な外観は予測できない。

BMWでは、すべての電気自動車Mモデルに4つの電気モーターを搭載する計画だ。試験車両は最高出力1300ps以上を発揮したが、M3電気自動車の量産仕様は700ps程度になる見込みだ。『M5』を凌駕するまではいかないが、現行のガソリン仕様M3より大幅に強化される。

また、BMWの新型Mシリーズには、「Heart of Joy」と呼ばれる新しい統合制御モジュールが搭載される。コンピューターで、加速時のパワー配分、トルクベクタリングへの配分、ABSとスタビリティコントロールの調整、さらにはステアリングの調整まで、車両のあらゆる動的機能を制御する。これらにより、より快適な運転を実現する。

新型M3のガソリン車バージョンはまだ公開されていないが、登場は確実だ。おそらく、伝統の直列6気筒ツインターボエンジンは引き続き搭載されるだろう。ただし、排ガス規制への適合のために何らかのハイブリッドシステムが搭載される可能性は十分にある。

BMWは新型M3の電気自動車およびガソリン車の発売時期について、いずれもまだ発表していない。しかし、今回のテストとBMWが現在行なっている一連の技術ティーザー訴求を見ると、今後12か月以内に何らかの発表が行なわれる可能性が高い。

M3電気自動車版の車名は不明だが、「ME」もしくは「iM3」などが候補となっているようだ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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