ベントレー、生沢舞氏を外部クリエイティブディレクターに起用

生沢舞氏とグレッグ・ウィリアムズ氏
生沢舞氏とグレッグ・ウィリアムズ氏全 3 枚

ベントレーモーターズは9月5日、ブランド初となる外部クリエイティブディレクターに、生沢舞氏(デザイナー/ブランドアドバイザー)と、世界的に著名な写真家・映画監督、グレッグ・ウィリアムズ氏を任命したと発表した。

【画像】生沢舞氏とグレッグ・ウィリアムズ氏

今回の就任は、8月にモントレーで発表されたコンセプトカー「EXP 15」に続き、未来に向けたデザインビジョンを後押しする取り組みの一環となる。英国クルーを拠点にマーケティング・コミュニケーション・デザイン各チームと連携を深めながら、戦略的助言と創造的な視点をもたらすことで、ベントレーが持つ文化的価値をさらに高める。

生沢徹氏を父に持つ生沢舞氏は、自動車文化とデザインの両分野に深いルーツを持つマルチクリエイターだ。スピード、スタイル、そしてストーリーテリングへの情熱を原点に、アートとアドレナリンを融合させた独自の感性を持つことで知られている。スポーツとラグジュアリーが交わる領域を直感的に理解し、グラフィックデザインやプロダクトキュレーションの経験を活かしながら、ベントレーと人々との新しいつながりを生み出す。

就任後、最初のプロジェクトとして、ブランド広告に向けた新しいビジュアルの構築に着手。また、2026年に発表予定の限定ライフスタイルコレクションなど、特別企画にも参画している。

ウィリアムズ氏は、同世代を代表する写真家の一人であり、長年にわたりベントレーを愛用するオーナーだ。1990年代に戦場フォトジャーナリストとしてキャリアをスタートさせ、その後はフィルムやポートレートの分野へと活動を広げてきた。

彼の作品は『007』特集をはじめ、ハリウッドを代表する著名人のポートレート、アカデミー賞の舞台裏、さらには国際的なファッションキャンペーンまで多岐にわたる。自然体で人間味あふれる美学で知られるウィリアムズ氏は、ベントレーのキャンペーンやコンテンツに、オーセンティックな視点をもたらす。

すでに生沢氏とのクリエイティブな対話を開始しており、今後は静止画・映像の両面でベントレーのイメージメイキングを大きく刷新していく予定だ。

2025年は、ベントレーデザインにとって重要な節目の年となる。7月には、ブランド史上5度目となる新しいエンブレム「ウィングドB」を発表し、この新しい翼を初めて纏ったモデルが、8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで公開されたコンセプトカー「EXP 15」だ。3ドア3シート、完全電動のフルサイズコンセプトとして登場した「EXP 15」は、未来のベントレーのビジョンを映し出す新しいデザインとエンジニアリングの理念を体現している。

こうした急速なクリエイティブの進化の中で、生沢氏とウィリアムズ氏は、未来を形づくる人材起用の第一歩として、今後の新たなビジョンを形成していく。

《森脇稔》

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