ポールスターは9月8日、IAAモビリティ2025において、4ドア電動グランドツアラー『ポールスター5』を発表した。
2020年に初公開された『プリセプトコンセプト』を忠実に市販化したモデルで、ブランドの将来ビジョンを具現化した車両となる。
全長5mのボディは航空機からインスピレーションを得たデザインで、翼のような空力プロファイルとカム式テールを採用。低いノーズ部分にはスマートゾーンを配置し、ポールスター特有のデュアルブレードヘッドライトにはピクセルLED技術を標準装備する。空力性能に優れ、デュアルモーター仕様のCd値は0.24を実現した。
内装は4+1シートレイアウトを採用。レカロと共同開発したフロントシートは低いヒップポイントと優れたサポート性を両立する。リアシートは個別にリクライニング可能で、中央アームレストを上げることで5人乗車も可能だ。天然繊維素材を多用し、亜麻から作られたバイオベース素材を使用することで、プラスチック比で40%の軽量化と50%の化石燃料系素材削減を実現している。
新開発のポールスターパフォーマンスアーキテクチャ(PPA)は、高強度アルミニウム押出材とプレス材、鋳造材を組み合わせた軽量かつ高剛性な構造。112kWhのリチウムイオンバッテリー(使用可能容量106kWh)を構造体の一部として組み込んでいる。
パワートレインは自社開発のリアモーターを採用。パフォーマンス仕様は最高出力884hp、最大トルク1015Nmを発生し、0-100km/h加速を3.2秒で完了する。デュアルモーター仕様は550kW、812Nmで、同加速は3.9秒となる。
800V電気アーキテクチャを初採用し、最大350kWでの急速充電が可能。10-80%充電は最短22分で完了する。航続距離はデュアルモーター仕様で最大670km、パフォーマンス仕様で最大565km(いずれもWLTP)を実現している。