VWグループ傘下のMANは9月4日、同社の電動トラック『eTruck』が2025年初頭から欧州の主要物流企業での実証運行で500万kmを突破したと発表した。
DBシェンカー、ダクサー、ドゥーベンベック、ドレクスルマイヤーなどの大手物流企業で運用されている約200台のバッテリー電動トラックが、量産開始前から顧客での実用運行を重ねてきた。これらの車両は平均で100km当たり90kWhの電力を消費し、100%グリーン電力を使用することで、同等のディーゼル車(100km当たり約27リットル消費)と比較して約3600トンのCO2削減を実現している。
2025年6月には、ミュンヘン工場で『eTGX』と『eTGS』の量産が開始された。中長距離輸送や建設・自治体向けに特化したこれらの車両は、ディーゼル車と電動車を同一ラインで製造する革新的な混合生産ラインで、1日最大100台の生産が可能だ。同社は年末までに電動トラックの受注1000台突破を目指している。