あいおいニッセイ同和損保、ナビタイムジャパン、エムティーアイの3社は9月11日、カーナビゲーション機能と連動した走行位置予測に基づく降雹アラート機能を共同開発したと発表した。
本機能は、あいおいニッセイ同和損保が提供する「タフ・見守るクルマの保険NexT」の契約者向けアプリに搭載し、2025年10月より提供を開始する。
近年、気候変動等の影響により、局地的な激しい降雹による交通事故や車両被害が増加している。あいおいニッセイ同和損保では2024年6月より現在地や事前登録した位置の降雹予測に基づいたアラートサービスを提供していたが、走行車両の到達予測地点での降雹予測には対応していなかった。
今回開発されたサービスは、専用アプリのカーナビゲーション機能と連動することで将来の走行位置を予測し、その地点の降雹危険度に応じた音声アラートを発出する。これにより、従来の現在地ベースの注意喚起に加え、移動中の車両に対しても警戒情報を提供できるようになり、被害の事前回避につなげることが可能となる。
機能の詳細として、ルート案内中は目的地までのルートから10分~30分後の走行位置を予測し、その地点の降雹危険度が高い場合に危険度に応じた3段階の音声でアラートする。また、専用アプリ上の降雹レーダー表示ボタンを押下することで、降雹リスクのある場所をルート案内中の地図上に重ねて表示する。
地図表示中(ルート案内をしていないとき)は、現在地の降雹危険度が高い場合に音声でアラートする。さらに、専用アプリを起動していない場合も、あらかじめ専用アプリに登録された自宅や任意の地点の降雹危険度が高い場合にプッシュ通知でアラートする。
各社の役割分担は、あいおいニッセイ同和損保がサービス企画・統括・提供と降雹予測アルゴリズムの開発を担当。ナビタイムジャパンがスマートフォンアプリの開発とカーナビ機能と連動した走行位置予測を含む降雹アラート機能の実装を行う。エムティーアイは降雹予測アルゴリズムの開発と降雹危険度情報の提供を担当する。
3社は今後も連携を強化し、降雹予測精度の向上や様々な気象リスクへの対応拡充を目指す。また、あいおいニッセイ同和損保は本サービスの提供を通じて顧客と地域社会への提供価値を向上し、すべての顧客の安全・安心を支えるSAFE TOWN DRIVEの拡大を目指す、としている。