クラレは9月12日、アンビエントライト用中間膜「SkyViera」が、インドのマヒンドラ&マヒンドラ社(以下M&M社)のEV『BE 6』と『XEV 9e』のパノラマサンルーフに採用されたと発表した。
近年、世界の自動車メーカーは単なる性能向上にとどまらず、人々の心を動かすような感動体験の創出にも注力している。M&M社では、ユーザーの心に響く体験を重視したデザイン思想「Heartcore Design」をもとに次世代SUVの開発を進めている。
「SkyViera」はガラスにデザイン性と照明機能を付加できる同社の中間膜。M&M社の求める精緻なデザインが高クオリティで印刷できる点と、ガラスの透明度が高くコントラストが明瞭なサンルーフ照明を設計できる点が評価され、採用につながった。
今回採用された2タイプは、ラグジュアリーな体験を追求したコンセプトや、アメリカン・コミックスのダークヒーロー「バットマン」に着想を得たユニークな限定版エディションなど、デザイン性の高さでも市場の注目を集めている。

同社は「SkyViera」の独創的なデザイン表現で、メーカーのブランド価値向上や製品の差異化に貢献していく。
「SkyViera」は、クラレの高機能中間膜「トロシフォル」シリーズの一つで、空間を彩る間接照明用の特殊なPVBフィルム。通常のPVB中間膜との併用により、その安全性能を保ちながら、美しい仕上がりを実現する。さらに表面には顧客のニーズに応じたオリジナルデザインの印刷が可能。今回は自動車のルーフガラスに採用されたが、他の部位の合わせガラスにも応用できる。