
早速ながら、皆さんに悲しいお知らせがあります。
筆者が2025年5月に購入し、6月にはGame*Sparkの記事にも登場した愛車のダイハツ・初代コペンですが、こちらタービンブローを起こして入院する羽目になりました。修理費は10万円……。貧乏人の筆者にとっては、無茶苦茶に痛い出費です。
どのような流れでタービンブローを起こしたのかは後述しますが、これは本当に頭の痛い出来事。一晩寝たくらいじゃモヤモヤが取れません。
そうだ、仕方ねぇ。格安自動車修理店の経営シミュレーション『Cheap Car Repair』をプレイして気を紛らわすか、てやんでぇチクショウめ!!
修理費10万円……
筆者の車が故障したことから、唐突に『Cheap Car Repair』をプレイしようという流れになりました。しかし、何の脈絡もないことではありません。本作は、2025年3月にデモ版が配信してからSteamレビューで“圧倒的に好評”を獲得している良作候補です。
なぜ「良作候補」なのかというと、現状では早期アクセス版のリリースも開始されていないから。そしてこのゲームは、小さな工場で客から依頼されて車を修理していくという、まさに今現在の筆者が求めている内容です!

筆者も自分の手で車を直す技術があれば、10万円も出す必要はないんですよ……。

というわけで、プレイしていきましょう。時は1995年、場所はポーランド。主人公はいろいろな訳あって、自分の車をぶっ壊してしまいました。
この修理費用を「稼がなきゃいけねぇ」ってことで、お客さんを取って自動車修理の商売を始めます。いやー、まるで今の筆者の生き写しのような主人公だ! でも、この車の壊れようだと、修理するよりも廃車にして新しいの買った方が良いのでは?

缶スプレーで塗装だ!
最初に持ち込まれた車は、あちこちに大きな錆が広がっているポンコツ車。チュートリアルではコイツを綺麗にしろ、ということだそうです。
まずはヤスリをくっつけたアングルグラインダーを手に取り、ボディを研磨していきます。これで赤錆を綺麗さっぱり除去するわけです。

次に、缶スプレーでボディと同色の色を塗装し直します。か、缶スプレー?
この手の自動車修理シムって、塗装は専門業者に持っていったり、工場に塗装部門を設置したりして対応するのですが、まさかの缶スプレー!? これじゃ、色ムラが出てしまうのでは……?

しかし、そのあたりは心配無用。塗装が終わったら、ちゃんとバフをくっつけたアングルグラインダーで研磨します。こうすることで、ボディはピッカピカに。無事にお客さんにお車をお戻しすることができます。

ガソリンは水で薄めよう!
さて、我が修理工場に新しいお客さんがやって来ました。今度は若い娘さん。何でも、左のリアタイヤがそろそろ寿命らしく、そこを交換した上でブレーキフルードとガソリンの補充もしてほしいとのこと。

お安い御用でござんす! では早速、ガソリンの補充からやりましょう。まずはガソリンの入ったジェリカンを用意し、次に水の入ったタンクを持ってきて、それぞれを別の容器に移し替えて……って、なぜここで「水の入ったタンク」が出てくるのでしょうか? な、何だか嫌な予感が……。

そうです、本作では費用をケチるために安上がり手抜き修理をすることも可能で、ガソリンに混ぜ物をしてそれをお客さんの車のタンクに入れることだってできます。ひ、ひでぇ! 筆者のコペンはこんな目に遭ってなきゃいいけど……。
その次はタイヤの交換です。古いタイヤをホイールごと取り外し、別の場所でホイールだけを抜き取って新しいタイヤを装着してやります。
ただ、この辺の細かい作業の手順がどうも分かりづらく、しかも新しいタイヤを手放すと工場の中でバインバイン弾み出して、終いには行方不明になってしまいました(古いタイヤからホイールを外すことはできたのですが、自分でもなぜそれができたのか分からない……)。

こんな具合に不親切な部分はいくつか見受けられますが、このあたりも含めてこれは“デモ版”です。控えている正式版では、しっかり修正されていることを期待しましょう。
コペンが壊れた経緯
ところで、一体全体どうして筆者のコペンが故障したのか?
いささかふかし過ぎたのかも……という自覚はなきにしもあらずですが、どうやら初代コペンはタービンブローを起こしやすい車種らしく、10万km以上走っている個体であればそうしたことも覚悟しなければならないという話でした。
ただ、「不幸中の幸い」というものはやはり起こり得るもので、コペンが壊れたのはGame*Sparkとは別のメディアでの海外取材からの帰路。成田空港から静岡へ戻る帰り道の最中です。これがもしも往路(静岡から成田空港)での出来事だったら、海外取材自体がオシャカになっているところでした。いや、マジで危なかった!

ちなみに筆者のコペンは、Game*Sparkでは過去2回登場しました。1回目は冒頭でも紹介した、やはり自動車修理シムの『Car Dealer Simulator』、2回目は教習所シムの『Paper Drive』に関する記事です。
そして3回目の登場は本記事なのですが……もちろん筆者は借金をしてでもコペンを完璧に修理するつもりです。購入してまだ4か月も経ってないですし、そもそもコペンは筆者にとっては「ドリームカー」でした。こんなことで手放すわけにはいきません!
ポンコツだって、いいじゃないか。自分自身のドリームカーは、何としてでも修理して蘇らせてやる。そのような心意気のクルマ好きと『Cheap Car Repair』は、相性最高の取り合わせかもしれません。

とにかく、このゲームはデモ版だけでもプレイしていて損はないので、まずはぜひプレイを!