自動車サプライヤー大手のマレリは9月18日、車両内装部品の製造時に発生する機械洗浄廃水の約85%を再生できる「接着剤廃水再生ソリューション」により、「持続可能なプロセス」カテゴリーの2025年Enlighten Awardを受賞したと発表した。
この授賞式は、世界の自動車産業の未来に焦点を当てたイベント「CAR Management Briefing Seminars(MBS)」の一環として、9月16日に米国ミシガン州デトロイトで開催された。Enlighten AwardはCenter for Automotive Research(自動車研究センター;CAR)と共催され、炭素排出削減や水・エネルギー使用軽減、材料再利用・リサイクルの優れた取り組みを表彰する。
マレリの技術は、内装部品の表皮ラッピング工程で用いられる接着剤の洗浄に伴う廃水から有機溶媒を精密に分離・濃縮・固化し、浄化再生水を同工場の他工程で再利用可能にする。これにより廃棄物の削減と運用の合理化を実現している。