ロータスは、IAAモビリティ2025において、コンセプトカー『セオリー1』をドイツで初公開した。セオリー1は、ロータスの新しいデザイン哲学「The Lotus Theory」を反映したコンセプトカーで、今後のロータス車すべての基盤となる設計思想を体現している。
この哲学は「デジタル」「ナチュラル」「アナログ」の3つの核心原則で構成されており、それぞれの頭文字を取って「DNA」と呼ばれている。
デジタルは接続性に優れた没入感のある知的な運転体験を、ナチュラルは感情的で人間中心の設計を、アナログは性能工学の継続的な発展を表している。これら3つの要素が組み合わさることで、ロータスが長年培ってきたピュアな運転体験を提供する。

セオリー1には、ドライバーと乗員の両方とリアルタイムで相互作用する革新的な「LOTUSWEAR」運転システムが搭載されている。持続可能な素材、ミニマリストデザイン、中央配置の運転席と組み合わせることで、直感的な操作性、快適性、運転性能において新たな基準を設定している。
また、1000psのモーターを搭載し、0-100km/hを2.5秒以下、最高速320km/hの性能を誇る。70kWhのバッテリー容量を持ち、1回の充電で最大402kmを走行できる。
ロータスのデザイン担当副社長のベン・ペイン氏は「セオリー1により、ロータスが77年の歴史で達成してきたすべてを基盤として、高性能車の運転とは何かという境界を押し広げた。デジタルとアナログの両方の機能が未来の車で調和して働くことで、妥協する必要がないことを実証したい。これにより、生の感情、機能性、接続性を核として、運転者に可能な限り最高の没入型運転体験をもたらすことができる」と説明している。