200台集結! 第2回OACサウンドコンテスト…埼玉スタジアム完全レポート

200台集結! 第2回OACサウンドコンテスト…埼玉スタジアム完全レポート
200台集結! 第2回OACサウンドコンテスト…埼玉スタジアム完全レポート全 64 枚

埼玉県のオーディオプロショップであるEPICによる第2回OACサウンドコンテストが、埼玉スタジアムで9月14日に開催された。関東圏では数少ないオーディオの大規模イベントとして、数多くのエントラントを集めて熱い戦いが繰り広げられた。

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◆200台規模で盛況! サウンド審査とミーティングを同時開催

埼玉スタジアムの広大な駐車スペースを使って開催された第2回OACサウンドコンテスト。サウンドコンテスト&サウンドミーティング(オフ会)を合わせて、200台規模の参加台数を集める充実のイベントとなった。

昨2024年の第1回は埼玉県入間市にある埼玉自動車大学校のイベントとの共催となっていたが、今回はオーディオイベントとして独立して、多数のオーディオカーを集めたのも魅力。イベント内容は、その名の通りサウンドコンテストがメイン。評論家によるサウンド審査を行うサウンドコンテスト(メインコース)に加えて、オプションコースとしてフロント2Wayやフロント3Way、内蔵アンプコースやチャレンジコース、人気投票コース、インストールコースなど、さまざまなコースを設けて、自分に合ったコンテスト形式を選べるのも同イベントの特徴となった。

また、OACサウンドミーティング(オフ会)もイベント内で開催された。こちらはオフ会感覚で気軽に参加できる内容である。ユーザー同士の交流はもちろんショップからのアドバイスも受けられるケースもあった。会場内にはオーディオメーカー/ショップブースも数多く出展され、新製品を見たりメーカーデモカーを試聴できる環境も整えられ、来場者も楽しんでいた。関東圏では数少ないオーディオイベント、第2回目にして200台の参加車両を集め、今後の盛り上がりが期待されるイベントになった。

◆ミラ・ジーノ(ショップデモカー)by EPIC

EPICの新しいデモカーとして公開されたのが、ダイハツ『ミラ・ジーノ』である。オーディオのインストールのみならず、内装のレザー処理やラゲッジへのスチールフレームの溶接処理など、同ショップが持てる技術力の高さをアピールし、まさにデモカーとなった。

オーディオ面で注目なのはフロントスピーカー。Aピラーにモレルのコアキシャル2ウェイであるハイブリッド・インテグラをインストールし中高域の位相ズレを払拭した。ピラーの立体造形も見事で、純正ダッシュのウッド仕上げに合わせたピラー処理も美しく決まっている。

またラゲッジには立体造形のアンプラックを作る。ビンテージレザーを使った処理や曲面を使った造形が美しい。フレームはスチールを使った溶接処理で強固なアンプラックを作るのも特徴。また天井を見ると人工スエードをキルティング処理した生地を張り巡らし、遮音/吸音性能を高めている。

◆スカイライン(V36)(オーナー:小栗 彰さん)by MST

オートサロンへの出展を目指して日産『スカイライン』のカスタムを進めていた小栗さんは、その中でオーディオカスタムの楽しさにすっかり魅了されてヒートアップし、結果的にここまでのクルマを完成させることになった。

フロントスピーカーはモレルのイレイトカーボンやMM3、スプリーモMW6を組み合わせて4ウェイ構成にしている点に注目された。Aピラーの加工はかなり複雑でインストーラーの腕の見せ所となった。

さらにリアドアにもヴィルタスナノをインストールし、フロントのミッドバスとサブウーファーとをつなげる役目を果たす。ラゲッジにはお気に入りのパワーアンプであるARCオーディオの4100SE、4200SEを整然とインストール。内装の要所に差し色としてオレンジを配した処理も非常に美しいクルマだ。

◆アウディ A5アバント(オーナー:紙谷裕亘さん)by AVカンサイ 宝塚

メインのオーディオカーで使わなくなったユニットをアウディ『A5アバント』にまとめて投入して作り上げたという贅沢仕様のこの車両。息子さんもハイエンドオーディオにどっぷりで親子揃って高音質化を楽しんでいる紙谷さんの余裕を感じさせるクルマだ。すべてにおいて超ハイエンドなシステム組みだが、見どころとなったのはラゲッジのパワーアンプ群。

フラットに組まれたアンプはクワトロリゴのファンタジアとエストリモ、名だたるハイエンドモデルをサラリと使いこなす仕様だ。フロントスピーカーにはクワトロリゴのオーパスを3ウェイで投入し、さらにドアにはCDTのユニティ7.5Fのツイーターをビルトインしてステージングの幅を出す作戦。またラゲッジにはリアフィルとしてブラムを加えて空間表現を高めているのもこだわりとなった。

◆BMW420i(オーナー:坂下 享さん)by イングラフ

ブラムのマルチックスを使ってAピラーにツイーター、ミッドハイ、ドアにミッドロー、ミッドバス、そしてシート下の純正ウーファーも活用してフロント5ウェイを構築したこちらのBMW『420i』。極力フロントで中低域を充実させることがひとつのテーマになった。また以前からSNの良さを追求するのもオーナーが追求しているポイント。

そこでかつては国産車をベースにオーディオカーを作っていたのだが、SN向上を目指してBMWに車両を乗り換えるという大胆チェンジを果たした。実際に確実に音がカッチリとなりSNは向上したという。現在トランクはインストール中なので当日はシークレットとなった。

◆ジムニー・シエラ(オーナー:小島 融さん)by ウイステリア

A級駆動のパワーアンプを積極的に使うことでクリア感とパワーを両立させることを狙った小島さん。選んだパワーアンプはクワトロリゴのプレシジョンIIとファンタジア、いずれ劣らぬ高級モデルでありそのサウンドにも満足しているという。取り付けはラゲッジのクォーターパネルにボックスを設けて内蔵しているのだが、通気口を設けることで冷却効率を高めて熱によるプロテクションも未然に防いでいる。

フロントスピーカーにはダイヤトーンのハイエンドとなるDS-SA1000をチョイス、どうしても3ウェイの音が聴きたかったことからミッドレンジにABYSS 3Hを加えた変則システムを構築。ラゲッジにはダイヤトーンのサブウーファーであるSW-G50を2発インストールし厚み十分に低域を再現する。

◆ランドクルーザー・プラド(オーナー:澤村和希さん)by サウンドウェーブ

キャンプなどのレジャー利用でもプラドをフル活用しているオーナーは、オーディオインストールする際にもラゲッジはノーマルの積載量を確保して欲しいとオーダーした。その結果、ブラムのサブウーファーであるシグネチャーSUPER SUB12を右のクォーターパネル内に埋め込み設置するというスタイルを取ることになる。

タイヤハウスまわりを含めて異形のエンクロージャーを作って美しく内装に一体化させている。ARCオーディオのARC1000.6やX2といったパワーアンプは運転席/助手席のシート下収める省スペースインストールを実施。フロントスピーカーにはブラムのAMT1、MB3、MB6Pを用いた3ウェイ、高域のナチュラルさ特にボーカルの声質の再現性の高さが気に入っての導入となった。

◆セレナ(オーナー:松本拓也さん)by レジェーラ

オーディオをシステムアップするきっかけはアニメを楽しみたかったからだったという松本さん。戦車が登場するアニメでは爆発音を含めたSEが多数使われていたため、その音をリアルに表現することでアニメへの没入感を高めたかったという。しかしオーディオをシステムアップしていく中で高音質化する楽しさを知ってしまい、むしろオーディオを高音質を味わうという本来の目的に楽しみ方が変貌していく。

今ではオーケストラを中心に音の良さを堪能するオーディオカーに成長した。システムの中で特にこだわったのはメディアプレイヤーであるゴールドホルン・P3PLUSだ。使用しているチップの音がデジタル臭さを出すこと無く、重厚で質感を感じさせる音であることが好きなポイントだとか。イベントでは見事に人気投票コース1位を獲得した。

◆トヨタ86(オーナー:中嶋 周さん)by サブライム

ショップで開催された試聴会でESBがインストールされたデモカーを聴いたのがこのクルマをリメイクするきっかけになる。出音の時点でESBのスピーカーに惚れ込んだ中嶋さんは、ESB8000シリーズの2ウェイを導入することとした。フロントスピーカーはカロッツェリア・サイバーXの内蔵アンプでドライブしている。

しかし、映画を見ていて爆発音などのSE再生で低音の不足を感じていたオーナーは、その後にディナウディオのサブウーファー(25cm×2/モスコニのパワーアンプで駆動する)を追加、既製品のボックスを2個使い、トランクルームのフロアに固定用の枠を取り付ける構造で脱着可能にしているのも独特。スポーティなクルマの走りとオーディオの高音質を両立させたクルマ作りを実践している。

◆ジャンライン&パートナーズ

メーカーブースにデモカーのアウディ『A4アバント』を持ち込んだのは、ジャンライン&パートナーズである。最大のアピールポイントとなったのは新製品のパワーアンプARCオーディオのARC SU4.2comp、ARC SU4.4compdaをはじめとしたCOPPER competitionのシリーズだ。これまでARCオーディオではシグネチャーエディションが高評価だったが、COPPER competitionはさらにクリア感を増しているのが特徴。

その鮮度感は“今までのパワーアンプが眠く感じるほど”とも評される。銅メッキシャーシを用いた印象的なボディからも感じ取れるとおり、スピード感満点のサウンドに加えて、解像度の高さを強く感じさせるパワーアンプとなっているので、次期パワーアンプを探しているユーザーは、一度体験してみると良いだろう。

◆パイオニア・カロッツェリア

パイオニアブースにはカロッツェリアブランドのフラッグシップスピーカーとして新登場したグランドレゾリューションのTS-Z1GR(17cm セパレート3ウェイスピーカー)が登場した。同スピーカーがインストールされた86には多くの試聴待ちができるほどの盛況ぶり、ハイエンドスピーカー知るレベルの高いユーザー層からも注目を集める存在になっていることは確かなようだった。

試聴では音場の確かさ、さらには色づけのないユニットであることをリアルに体験できる内容となった。ブースにはツイーター/ミッドレンジをひとつの同軸ユニットにしたCSTドライバーやミッドバスを惜しげも無く分解した状態で展示、ユニットの各パーツをじっくり見ることができる機会となった。

◆フェリースソニード

クワトロリゴのハイクオリティなユニット群を国内で手がけるフェリースソニードのブースには、クワトロリゴのパワーアンプ&スピーカーの魅力を存分に伝えることができるシステムとインストールを施したプジョー『308』が登場。パワーアンプにはクワトロリゴのファンタジアを3台用いるマルチアンプシステムとし、クワトロリゴのスピーカーシリーズであるオーパス(フロント3ウェイ+サブウーファー)をドライブするシステム。

フロントドアデッドニング材には同社のフェリソニを用いたインストール内容とし試聴を実施した。ブースには同じくクワトロリゴのパワーアンプであるエストリモを展示、クワトロリゴの魅力とラインアップを紹介した。さらにはフェリソニの各アイテムを用意し音質向上のヒントを与えてくれた。

《土田康弘》

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