ダイハツ工業は9月29日、軽オープンスポーツカー『コペン』(COPEN)の現行モデルを2026年8月末で生産終了すると発表した。2002年の初代登場以来、約四半世紀にわたり「持つ悦び」と「操る楽しさ」を提供してきた同車が、一つの節目を迎える。
●初代から続く軽オープンスポーツの象徴
初代コペンは2002年、軽自動車として初の電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を採用し、気軽に楽しめる本格オープンスポーツカーとして登場した。2014年に登場した2代目は、新骨格構造「D-Frame」を導入し、操縦安定性と快適性を両立。「感動の走行性能」と「自分らしさを表現できるクルマ」として、幅広い層に支持されてきた。
●感謝を込めた全国イベントを開催
生産終了を前に、ダイハツは長年にわたりコペンを支えてきたユーザーへの感謝を込め、特別なイベントを開催する。2026年4月以降、コペンにゆかりのある地域を含めた全国各地で実施を予定しており、開催地や詳細は特設サイトで順次発表される見通しだ。ファンと共に歩んできた歴史を振り返る機会となりそうだ。
●後継スタディも継続
ダイハツは、コペンの生産を終了するが、「再び世の中に送り出せるよう、様々なスタディを続けている」とし、将来の後継モデルの可能性を示唆。コペンで培ったモノづくりの精神や技術を継承し、ファンとの絆を未来につなぐ姿勢を強調している。
2026年8月下旬以降、販売会社での在庫がなくなり次第、販売を終了する。在庫があっても、ボディカラー、グレードやオプションなど顧客の要望に沿えない場合がある。