日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2025年度上半期(4~9月)の国内新車販売台数(軽自動車含む)は218万54台で、前年同期比0.5%の微増だったという。
きょうの読売なども「国内新車販売0.5%増、上半期、218万台」などと報じているが、前代未聞の認証不正問題で存亡の危機に陥ったダイハツ工業が、6月には約3年ぶりに発売した新型車がけん引したことや、米国が輸入自動車への追加関税を4月に発動して以降、各社は国内市場を重視する姿勢を強めたことなどで、上半期としては2年ぶりにプラスに転じた。
ただ、登録車(排気量660cc超)が1.8%減の137万2331台、軽自動車は4.7%増の80万7723台となり、登録車は3年連続で減少し、軽自動車は2年ぶりに増えたという。
メーカー別では、経営再建中の日産自動車が16.5%減の18万5672台と大幅に落ち込んだほか、ホンダも、2023年に全面改良した看板車種の軽自動車『N-BOX』の新車需要が一巡したことが影響して、11.6%減の29万3079台で、一時は経営統合の動きもみられた両社とも二桁の落ち込みとなった。
一方、24年10月に多目的スポーツ車(SUV)『アウトランダー』を大幅改良して発売した三菱自動車は、9.1%増の5万7918台、25年4月に主力SUV『フォレスター』にストロングハイブリッド(HV)モデルを追加したSUBARU(スバル)も、7.5%増の5万4775台。さらに、マツダも6.2%増の6万8176台、スズキも3.5%増の35万4976台と好調を維持した。
また、トヨタ自動車は微減の66万9061台だったが、きょうの読売は6.0%増の97万2005台と掲載。一瞬“誤植”なのかと、目を疑ったが、よく読むとカッコの中には(レクサス・ダイハツ工業を含む)とある。そのダイハツは29%増の25万8147台だったが、完全子会社を含めるのは間違いではないものの、メディアで統一感のないのは紛らわしい。
2025年10月2日付
●製造業の景況感改善、2期連続、関税合意を好感(読売・1面)
●国内新車販売0.5%増、上半期、218万台(読売・9面)
●ノジマ、マリノス株取得検討(読売・24面)
●郵便軽貨物車111局で停止、不適切点呼、処分拡大へ計2千局か(朝日・1面)
●日産新車販売前年比17%減、新車投入進まず(毎日・6面)
●日産、米EV生産計画を凍結(産経・8面)
●ガソリン175円20銭、4週ぶり値下がり(東京・5面)
●BYD新車販売6%減、9月国内市場で苦戦(日経・11面)
●米、EV購入補助を終了、テスラ、主力車2割高に(日経・19面)