メルセデスAMGペトロナスF1チームは、F1史上初となる電動トラックのみでの長距離輸送を達成したと発表した。
【画像】メルセデスAMGペトロナスが電動トラックのみでF1マシン輸送
同チームは2025年オランダグランプリに向けて、イギリスのブラックリー拠点からオランダのザントフォールトまで、メルセデスベンツの新型電動トラック『eActros 600』を使用して「W16」レースカーを輸送した。この673kmの距離は、単一充電で走行可能であることが実証された。
今回の輸送では、ミレンス社の専用トラック充電ハブで100%再生可能エネルギーによる充電を行い、完全にクリーンな輸送を実現した。他の競合チームがディーゼル車を使用する中、電動トラックは際立った存在となった。
この取り組みは、今夏のイギリスグランプリで3台のeActros 600を使用したパイロット輸送に続くものだ。
メルセデスAMGペトロナスF1チームは、世界で最も持続可能なプロスポーツチームの一つになることを目指している。同チームは2022年からトラックと発電機にHVO100という第2世代バイオ燃料を使用しており、昨シーズンだけで500トン以上の排出量削減を達成した。
eActros 600は2025年インターナショナルトラックオブザイヤーを受賞しており、フル充電で最低500kmの走行が可能。メガワット充電システム(MCS)による急速充電により、600kWhのリチウムイオンリン酸鉄バッテリーは20%から80%まで25分で充電できる。