ホンダは10月31日、999cc水冷直列4気筒エンジンを搭載した大型ロードスポーツモデル『CB1000F』を11月14日に、上位モデル『CB1000F SE』を2026年1月16日に発売すると発表した。
【画像】ホンダ CB1000FとCB1000F SEの全カラーラインアップ
CB1000Fは、ホンダを代表するプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルとして開発された。スーパースポーツモデルのエンジンをベースに、市街地での扱いやすいトルクフルな特性と高速巡行時の落ち着いたライディングフィールを両立。幅広いシーンで力強く軽快なファンライドを満喫できる動力性能を目指した。

エンジンには新設計カムシャフトを採用し、バルブタイミングとリフト量を最適化。低回転から高回転まで谷のないスムーズな出力特性を実現した。また左右2気筒ごとに異なるバルブタイミングとし、エアファンネルを新設計することで低中回転域でのトルクフルなセッティングと鼓動感のある重厚な排気音を両立している。最高出力は124ps/9,000rpm、最大トルクは103Nm/8,000rpm。
車体設計では、往年の『CB750F』(1979年)の伸びやかなラインと一体的なデザインをモチーフとしつつ、大排気量直列4気筒エンジンの力強さを表現。フレームはタンデムライディング時の居住性や積載性に配慮した専用設計としている。
サスペンションはフロントに倒立式のSHOWA製SFF-BPを採用。伸び側、圧縮側の減衰力とプリロード調整機構を装備し、ライダーの好みやシチュエーションに合わせた設定が可能だ。リアには分離加圧式シングルチューブタイプのクッションユニットと専用リンクレシオを採用している。

ブレーキはフロントに直径310mmのフローティングダブルディスクとNISSIN製対向4ポットラジアルマウントキャリパー、リアに直径240mmシングルディスクとNISSIN製1ポットキャリパーを装備。6軸IMUの採用により、スロットルバイワイヤシステム(TBW)やコーナリングABSなどの制御技術の精度向上を図っている。
装備面では、5インチフルカラーTFT液晶メーターやHonda RoadSync機能を標準装備。スマートフォンとの連携により音楽再生やナビゲーションなどアプリの操作が可能となる。また市街地からワインディングまで幅広いシチュエーションに合わせて出力特性を選択できるライディングモードも搭載している。
環境への配慮として、自動車や家電の製造過程で発生する余分な樹脂をリサイクル材としてリアフェンダーとシート底板に使用。2050年のサステナブルマテリアル率100%を目指すホンダの取り組みに貢献している。

カラーリングは、1980年代に北米のレースシーンで活躍したCB750Fのカラーリングと初代CB750Fのストライプをモチーフとした。CB1000Fはウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)、ウルフシルバーメタリック(グレーストライプ)、グラファイトブラックの3色を設定。CB1000F SEはウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)の1色設定となる。
メーカー希望小売価格は、CB1000Fが139万7000円(消費税込み)、CB1000F SEが159万5000円(同)。両モデルは10月29日より開催される「Japan Mobility Show 2025」のホンダブースにて展示される予定だ。
