アルピーヌは、同社初の100%電動ラリーカー『A290ラリー』を使用した新たな競技シリーズ「アルピーヌA290トロフィー」の概要を発表した。
A290ラリーは、LSDやハイドロリックハンドブレーキなど、ラリー競技に特化した装備を搭載している。11月8日から9日にかけて開催される「ラリー・ナショナル・ド・ランドル」で競技デビューを果たす予定だ。
2025年には初回となるA290ラリートロフィーが開催される。この記念すべき大会では、最初に生産・納車されるA290ラリーカーが使用され、参加者は実際のレース環境で車両の性能を体験できる。
2026年からは本格的な展開が始まり、フランスラリー選手権の6戦で16名の競技者が競い合う。大会では環境に配慮した充電ソリューション、技術サポート、現地でのスペアパーツサービスなどが提供される。
また、地域レベルの競技者向けには「アルピーヌA290リージョナルトロフィー」も設けられ、対象となるラリーやヒルクライムイベントへの参加が可能となる。
賞金面では、ラリー・ナショナル・ド・ランドルで1万9200ユーロ、2026年からは23万6000ユーロの賞金パッケージが用意される。リージョナルトロフィーの上位者には4万6000ユーロの賞金が設定されている。
優勝者にはフランスラリー選手権での『A110ラリー』公式ドライバーとしての参戦権が与えられ、その他の参加者には2026年のA290ラリートロフィーへの無料参戦権が提供される。