モリタは10月9日、EV火災に対応する車両火災用ノズル「アクアサイクロン」を発売すると発表した。
EVの普及に伴い、EV特有の火災への対応が新たな課題となっている。EVに搭載されるリチウムイオンバッテリー(LIB)は、発火時に可燃性ガスと酸素を発生させる特性があり、再燃リスクが高く、継続的な冷却が不可欠で、大量の水と長時間の対応が求められる。さらに、LIBが車両下部に設置されているため、従来の放水方法では水が十分に熱源へ届かず、効果的な冷却が困難という課題もある。
「アクアサイクロン」は、車両下部に差し込み、回転するノズルにより少ない水量で広範囲に放水し、LIBを効率的に冷却する。EVだけでなくHV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)やガソリン車でも使用可能であり、消防隊員が安全に消火活動を行うことができる。