ジャパンモビリティショー2025 全プログラムを発表:伝統と未来…タイムスリップや社長の愛車自慢も

ジャパンモビリティショー2025
ジャパンモビリティショー2025全 19 枚

日本自動車工業会は、2025年10月30日から11月9日まで東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「ジャパンモビリティショー2025」の全プログラムと出展内容を発表した。

【画像全19枚】

自動車産業の枠を超え、IT・通信・エレクトロニクスなど幅広い産業が参画する本イベントは、「豊かで夢のあるモビリティ社会の構築」をめざす。今回は新設の「モビリティ関連部門」を含め、過去最多となる合計517の企業・団体が出展する予定だ。


◆レガシーからワクワク

開催コンセプトは「ワクワクする未来を、探しに行こう!」。日本自動車工業会モビリティショー委員会の貝原典也委員長(本田技研工業取締役代表執行役副社長)は、「東京モーターショーから続く70年のレガシーを継承した、未来を創るイベントにしたい」と語った。

会期は次のとおり。プレスデー:10月29~30日、オフィシャルデー(開会式):10月30日、特別招待日・特別見学日:10月31日、一般公開日:10月31日13時30分~11月9日。

ジャパンモビリティショー2025:Tokyo Future Tour 2035の未来ツアープログラムジャパンモビリティショー2025:Tokyo Future Tour 2035の未来ツアープログラム

◆ Tokyo Future Tour 2035 ~ 10年後の未来を体験

モビショー独自の展示プログラム「Tokyo Future Tour 2035」は、178社が参加し、“10年後の暮らし”を五つのエリアで構成する。貝原委員長は「10年後は遠いようで近い。その未来をリアルに感じる場所にしたい」と述べている。

イントロダクション:未来社会におけるAIやロボットとの共生を体感できる導入エリア。
FUTURE WORLD LAND/SKY/SEA:空飛ぶモビリティや海上・宇宙への移動をテーマに、モビリティの拡張を表現。
FUTURE CITY LIFE:街のシミュレーション空間で、生活やアイデアがモビリティ進化に反映される様子を体験。
FUTURE OUT-DOOR LIFE:自然と共生するモビリティを体感し、アウトドアの未来像を提案。
FUTURE DESIGN FACTORY:製造・デザイン・プラットフォーム化の進化を「見て・触って・乗って」体感できるエリア。

◆ Mobility Culture Program ~ 名車でたどる時代と文化

モビリティ文化に焦点を当てた「Mobility Culture Program」では、名車の展示、ライドパフォーマンス、ファンコミュニティイベントなどを展開する。ジャパンモビリティショー2025で力の入ったテーマのひとつが、車ならではの魅力を訴求することだ。

目玉は「タイムスリップ・ガレージ」(東7ホール)、モビリティカルチャープログラムのシンボルプログラムだ。約30台の名車が登場し、3つの年代で構成される。
1970年代までのエリアでは「豊かさから自分らしさへ」と変化した高度成長期の車文化を再現。
1980~90年代エリアでは、シティポップやラグジュアリーブームを背景に、憧れのクルマやバイクを展示。
2000年代エリアでは、多様なライフスタイルの広がりや環境意識の高まりを反映したモビリティを紹介。

このほか、東8ホールでは日本RV協会と連携したキャンピングカー展示、屋外では国内バイク4メーカーによる「鈴鹿8耐パフォーマンス」などのデモランも行われる。また、「軽トラ市 in Japan Mobility Show 2025」や「TOKYO SUPERCAR DAY 2025」、痛車イベント「痛車天国 Special meeting」など、趣向を凝らした展示も日替わりで実施される。

ジャパンモビリティショー2025:タイムスリップ・ガレージジャパンモビリティショー2025:タイムスリップ・ガレージ

◆ Startup Future Factory ~ 共創の輪を広げる場に

未来志向のスタートアップを集めた「Startup Future Factory」には、企業・大学・研究機関を含む159社が参加。

2023年の「Pitch Contest & Awards」受賞3社がブース出展する。近距離移動シェアサービスを手がける「株式会社NearMe」、社会課題解決型モビリティ事業の「Global Mobility Service株式会社」、都市型ロープウェイを開発する「Zip Infrastructure株式会社」が、自社の成果と進展を披露する。

このほか、「ワクワクする未来を創り出すスタートアップ」129社が、技術・製品・サービスごとに4カテゴリーに分かれて出展する。

ジャパンモビリティショー2025:未来モビリティ会議ジャパンモビリティショー2025:未来モビリティ会議

◆ 未来モビリティ会議 ~ 業界トップがクルマ愛と哲学を語る

「未来モビリティ会議」では、自動車工業会の正副会長7名をはじめ、有識者が登壇予定だ。10月30日の特別セッションでは、片山正則会長が「モビリティ社会の未来」をテーマに講演する。さらに、正副会長によるクロストークセッションでは、「クルマ愛」をテーマに、登壇者の愛車や思い入れのあるクルマ・バイクの実車を展示し、トークが展開される予定だ。

◆ 子どもから大人まで楽しめる企画も

「Out of KidZania in Japan Mobility Show 2025」では、モビリティ関連職業体験を提供。また、タカラトミー協賛の「トミカコーナー」では、開催記念モデルやトミカ55周年モデルなどを販売する。「見て、触れて、感じる未来体験」を通じて、産業と文化の融合を象徴するイベントとなりそうだ。

《高木啓》

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