スズキは「ジャパンモビリティショー2025」の出展概要を発表。四輪だけでなく二輪も多数の初公開モデルを並べるが、特に注目を集めているのが『e-VanVan(イー・バンバン)』だ。SNS上では「懐かしの名車が電動になった」「EVは否定的な私でもコレは欲しいと思ってしまった」など話題になっている。
「バンバン」は1971年に登場(最初は90ccモデル)したRV(レクリエーション・ビークル)だ。小さな車体にオフロードを意識したワイドタイヤを装着し、そのルックスからも愛されており、以降、50、75、125、とシリーズが展開。2002年にはこれらを踏襲したデザインの「バンバン200」が登場したが、2017年で生産を終了した。

「e-VanVan(イー・バンバン)」は「高揚感×個性をスマートに、移動が楽しくなる、新時代のカルチャーモト」がデザインテーマ。遊びごころのあるBEVファンバイクとして開発され、BEVになってもバイクに乗る楽しさや操るワクワクを感じたいという願いを叶えるモデルとして紹介されている。
幅広のハンドル、フラットでゆったり座れるシート、迫力のワイドタイヤ、レトロ感と先進的なイメージを融合させた丸型の中空ヘッドライト、遊びごころを演出するバーエンドミラーなどが特徴だ。全長1810×全幅825×全高1050mmのコンパクトサイズ。原付2種相当のモデルとして設計されている。

スズキが1月に世界初公開したBEVスクーター『eアドレス(eアクセス)』のEVユニットをベースに、ひと目でバンバンとわかるキャッチーで独創的なスタイリングに先進的なカラー&グラフィックが施されている。今回は参考出品ということで発売時期などは未発表だ。
これに対してX(旧Twitter)では、「思ったよりバンバンがバンバンだ!スズキがんばってくれ」「EVは否定的な私でもコレは欲しいと思ってしまった」などの反響が広がっており、特にそのデザインに「懐かしい」という声や「可愛い」とったリアクションが多く上がっている。
また、原付二種クラスであることについて、「近所で乗るのにいいなぁ」「発売されたら真面目にハンターカブから乗り換えを検討するかも」という声も。
一方で「エンジンや燃料タンク無いぶん、腹に荷物BOXかぁ面白と思ったらどでかいバッテリーか…」「腹下のデザインもう少しカッコよくしないと」など「もう一声」といった意見も寄せられている。過去の『バンバン75』にはフレームに空気入れを内蔵するギミックもあり、EV化した車体をどう使っていくのかと注目するファンも多い。
スズキは総合モビリティメーカーとしての技術を結集させた展示を行うが、特に二輪は、世界初公開、日本初公開のモデルを含め二輪ショー並みの台数を展示することが明らかになっている。