オーストリアの光学技術大手アムス・オスラム(ams-OSRAM)と日本のLEDメーカーの日亜化学は、LED・レーザー技術分野における包括的な特許クロスライセンス契約を締結したと発表した。
今回の契約は、窒化物LEDやレーザー部品に加え、初めてマトリックスヘッドランプなどの高度なLEDパッケージやLEDモジュールも対象に含んでいる。数千件の特許保護技術への相互アクセスが可能となる。
両社は数十年にわたってR&Dに多額の投資を行ってきた。新たな特許クロスライセンス契約により、両社の特許技術を基にした製品を使用する顧客に対し、より強固な知的財産保護を提供する。両社の協力関係は2002年に始まり、2010年に更新されており、今回の契約は過去15年間のR&D成果を対象としている。
ams-OSRAMのカンパーCEOは「イノベーションが推進力となる業界において、知的財産は信頼と長期的価値の基盤である。残念ながら、必要な知的財産基準を満たさないLED・レーザー製品が市場に出回り続けている。日亜化学と共に、顧客には知的財産コンプライアンスの主張を精査し、独自の知的財産ポジションを持つパートナーを選択することを推奨する」と述べた。
日亜化学の小川社長は「LED・レーザー業界の2大グローバルリーダーとして、両社は業界で最も包括的で堅牢なクロスライセンス契約を更新した。両社の製品を選択する顧客は、広範囲な特許保護の恩恵を受け、事業活動に確信を持つことができる」とコメントした。