免許不要で歩道走行可能な新型4輪モビリティ、全幅59cmの「CURIO Q1」初公開へ…ジャパンモビリティショー2025

新しい4輪パーソナルモビリティ「CURIO Q1」の最新プロトタイプ
新しい4輪パーソナルモビリティ「CURIO Q1」の最新プロトタイプ全 6 枚

キュリオは、近距離移動に特化した新しい4輪パーソナルモビリティ「CURIO Q1」の最新プロトタイプを、ジャパンモビリティショー2025で初公開すると発表した。

【画像】新しい4輪パーソナルモビリティ「CURIO Q1」

Q1は、自転車でもクルマでもない、これまでにない電動モビリティ。「特定小型原動機付自転車」という新しい規格に基づき、免許不要で歩道走行にも対応。シニアの日常移動手段としての使いやすさを重視しながら、配達などの業務利用にも対応する汎用性を備え、さまざまな場面で活躍する。

本製品は、大手自動車部品メーカーの豊田合成の技術支援を受けて開発された。

地方都市での高齢者の移動課題を解決するため、免許返納後でも安心して乗れるモビリティの開発を目的に、2023年にプロジェクトを開始。この社会的課題に応えるべく、キュリオは豊田合成の技術支援のもと、特定小型原動機付自転車規格に適合する安全性を確保しながら、操作性・安定性・信頼性の向上を高めるべく開発を進めてきた。

これまでに、1号車から4号車までの試作車を製作し、それぞれの段階で改良を加えてきた。今回のJapan Mobility Show 2025では、これまでの知見を集約した最新のプロトタイプ「5号車」を展示する予定だ。

特にハンドル設計では、直感的な操作を可能にするオリジナルハンドルを開発。クルマに近い操作感とスムーズな乗り換えを実現している。また、車両の乗用車向け大型試験施設での走行安全検査や、自治体において実際の高齢者の試乗会を実施しながら開発を進めてきた。

実際の使用環境やユーザーの声をもとに改良を重ねることで、Q1は幅広いユーザー層に対して「安心の品質」と「扱いやすい運転体験」を両立させた実用性の高い新しい移動手段としての完成度を高めている。

当初は、免許返納後の高齢者が安心して乗れる移動手段として開発をスタートしたが、試作・試乗を重ねる中で、ゴルフ場や宅配業務など、想定を超える用途の広がりが見えてきた。Q1は、社会課題へのアプローチから生まれた一台でありながら、日常にも業務にも柔軟に対応できる汎用性を備えている。

Q1は、特定小型原動機付自転車の新ジャンルとして、免許不要で運転可能。4輪構造による高い安定性に加え、歩道通行モード(最高速度6km/h)に切り替えで歩道走行にも対応する。

手元にアクセル、ブレーキを配置し、誰でもやさしく操作できる設計で。Q1ならではの直感的な運転体験を提供。観光・宅配・シニアの移動支援など、個人でも法人でも活用可能。荷物を運べるスペースと扱いやすいサイズで、日常にも業務にもちょうどいい一台という。

自動運転技術や外装開発を行う企業へのベース車両供給が可能。柔軟なカスタマイズにも対応。家庭用100Vで充電可能。電気代は約120円で50km走行できる。

Q1は、個人利用から業務用途まで、幅広いシーンでの活用が期待されている。免許返納後のシニア向け移動支援、観光地でのシェアリング利用、都市部での宅配・フードデリバリー、ラストワンマイル配送、テーマパーク・大型ホテルでの従業員用モビリティ、ゴルフ場での一人乗りカートとしての活用、離島・地方でのEV利用など、多様な用途に対応する。

「あなたの5kmが、自由に変わる。」「モビリティに、新しい選択肢を。」Q1は、都市にも地方にも、便利で楽しい近距離移動を提供するこれまでにないモビリティだ。

自転車やクルマに代わるこれまでにない新しい選択肢として、安全性・操作性・経済性を兼ね備え、日常の移動をもっと身近で、もっと自由なものにする。

主要スペックは、全長175cm、幅59cm(特定小型原動機付自転車規格)、最高速度15km/h、モーター600W、バッテリーは鉛蓄電池、充電方法はAC100V(家庭用コンセント対応)、フル充電時間は約6時間(目安)となっている。

ジャパンモビリティショー2025では、開発段階のプロトタイプを公開し、市販化は2026年夏以降を予定している。これまでの試作と走行試験を経て完成した最新の量産前プロトタイプ「5号車」を展示し、製品の完成度と市場投入への準備状況を披露する。

Q1は、特定小型原動機付自転車という新たなカテゴリにおいて、近距離移動ニーズに応えるこれまでにない新しいモビリティの選択肢となることを目指している。

《森脇稔》

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