いすゞの大型トラック『ギガ』を改良、車輪脱落予兆検知システムを国内初の標準化…ジャパンモビリティショー2025

いすゞ『ギガ』の改良モデル
いすゞ『ギガ』の改良モデル全 6 枚

いすゞ自動車は10月29日、大型トラック『ギガ』(6UZ1型エンジン搭載車)の改良モデルをジャパンモビリティショー2025で初公開した。

【画像】いすゞ『ギガ』の改良モデル

車輪脱落事故撲滅を目指し、国内で初めて車輪脱落予兆検知システムを全車標準搭載した。ホイールナットの緩みが発生した時の異常を検知し、車輪脱落の予兆の段階で警告表示とブザーでドライバーへ注意を促すことで、車輪脱落事故の予防に貢献する。

さらに、将来の自動運転技術の実用化を目指し各種安全支援機能を拡充した。右左折時の歩行者検知に対応したプリクラッシュブレーキ(PCB)を全車に標準装備し、交差点の右左折時に対向歩行者との衝突危険性が高まった場合にPCBが作動して衝突回避を支援、もしくは衝突被害を軽減する。

左折巻き込みブレーキ機能も全車に標準装備し、交差点の左折時に車両左側方の順行自転車に対し、巻き込みの危険性が高まった場合にはブレーキが作動し、衝突被害を軽減する。

レーンキープアシスト(LKA)には側方衝突抑制機能を新搭載した。車線変更時、隣接車線を走行する車両に対し、衝突の危険性が高まった場合にはLKAが作動し、車線内側に車両を戻すことで衝突回避を支援する。

新たに「架装コネクテッドサービス」を開始し、車両と架装物トータルの稼働状況を遠隔で把握可能になった。商用車テレマティクス「MIMAMORI(みまもり)」および稼働サポート「PREISM(プレイズム)」に用いているコネクテッド技術を活用し、車両と架装物の制御情報を情報端末を通じて商用車情報基盤「GATEX(ゲーテックス)」に送信する。

これらの情報を架装メーカー側のサーバーとAPI連携し、車両だけでなく冷凍機などの架装物の稼働状況やコンディションも顧客の専用WEB画面で把握できるようになることで、より迅速な対応を可能とし、ダウンタイム(車両や荷物が停滞する時間)の最小化に繋がる。

エクステリアデザインは「THE ULTIMATE(究極の/最高の)」をテーマとし、フラッグシップにふさわしい存在感を追求した。スマートさとダイナミックさを両立している。ブランドアイデンティティ「ワールドクロスフロー」をグリルに採用し、小型トラック『エルフ』、中型トラック『フォワード』とのファミリー性を持たせている。

《森脇稔》

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