「インプレッサWRX STI」の再来!? スバルファン注目、『パフォーマンスB STIコンセプト』市販化の可能性は…ジャパンモビリティショー2025

スバル パフォーマンスB STIコンセプト
スバル パフォーマンスB STIコンセプト全 28 枚

SUBARU(スバル)が現在持っている様々な技術資産を使い、SUBARUのパフォーマンスシーンを象徴する内燃機関をベースにしたコンセプトモデルがこの『パフォーマンスB STIコンセプト』だ。29日、「ジャパンモビリティショー2025」で世界初公開となった。

【画像】スバル パフォーマンスB STIコンセプト

性能の高さや力強さと実用性を両立したデザインを表現するとともに、SUBARUがこれまで磨き続けてきた水平対向ターボエンジンやシンメトリカルAWDなどのアセットを柔軟にアレンジすることで、SUBARUらしい選択肢を広げ、より多くのお客様にクルマを操る楽しさを提案する。

スバル パフォーマンスB STIコンセプトスバル パフォーマンスB STIコンセプト

その特徴はラインアップの中でもコンパクトな『クロストレック』のボディに、出力が高く低重心の水平対向ターボエンジンと6速MTを組み合わせたこと。往年の「インプレッサWRX STI」を彷彿とさせるモデルに仕上がっている。

「かつ、S耐で培った空力も含めたデザイナーの考えと融合させたデザイン」と語るのはSUBARU商品事業本部プロジェクトジェネラルマネージャー(PGM)の小林正明さんだ。結果として、「コンパクトな軽量ボディを使うことでより運転が楽しくなったり、ガソリンならではのフィーリングを楽しめるようになる」と小林さんはコメントした。

スバル パフォーマンスB STIコンセプトスバル パフォーマンスB STIコンセプト

もうひとつこのモデルの目指す方ものについて、SUBARU取締役専務執行役員CTOの藤貫哲朗さんは、「シンプルな成り立ちのクルマを作ったうえで、お客様が購入後もパーツや制御ソフトウェアのアップデートをしてもらう。そうすることでお客様だけではなく、サードパーティーの皆さんとも一緒にクルマを育てていくことを考えている」という。これまでは「完成車を売るという売り切りのビジネスだったところから、バリューチェーンを通じて収益を上げていくビジネスモデルになっていければ」とコメントし、新たなビジネスシーンも視野に開発していることを明かす。

市場投入について藤貫さんは、「様々な社会情勢等もあり100%とはいえないが、それでもこれを出せる会社でありたい。時間がかかるかもしれないが、何とか世に出すべく推していく」と語っており、その動向が注目される。

スバル パフォーマンスB STIコンセプトスバル パフォーマンスB STIコンセプト

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  3. ホンダのアドベンチャー・スクーター『ADV160』とその実力は?…10月のモーターサイクル記事ベスト5
  4. 次期『コペン』はFR駆動に、ダイハツ「K-OPEN」初公開…ジャパンモビリティショー2025
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る