NearMe(ニアミー)は、街の中に設けた仮想停留所(NearMe Spot)から羽田空港へ直行できる「エアポートシャトル」の新たな取り組みを開始すると発表した。
経路検索サービス「駅すぱあと」を提供するヴァル研究所と連携し、赤坂見附駅および笹塚駅と羽田空港を結ぶ2路線で展開する。
24時間対応のオンデマンド運行により、前日18時までの予約で希望の時間に合わせてスムーズに移動が可能だ。「駅すぱあと」での検索結果にもこの2路線の「エアポートシャトル」が表示されることで、従来の鉄道・バスに加え、より柔軟で快適な移動手段を選べるようになる。
近年、都市における空港アクセスは単純な「距離」の問題だけでなく、乗換回数の多さ、早朝・深夜の公共交通サービスの限定運行、大型の荷物やベビーカーを伴う移動時の負担、そして一部路線での減便といった複合的な課題が顕在化している。
ニアミーは、こうした移動課題を解決し、移動全体のストレスを軽減することを目的にサービスを展開してきた。今回導入する仮想停留所(NearMe Spot)は、駅や生活圏に最適配置された乗降ポイントとして、物理的な設備を持たずに柔軟に設置できる新しい仕組みだ。
これにより、乗換を減らし、スーツケースを持ってもスムーズに空港へアクセスできる環境を実現する。さらに、AIによる最適ルート生成を活用したオンデマンド運行によって、効率的な配車と快適な乗車体験を両立。事前予約制により、従来のタクシーやリムジンバスよりもお得な料金で利用できるのも特長だ。
運行時間は24時間。運行エリアは羽田空港と東京メトロ丸の内線・銀座線赤坂見附駅または京王線笹塚駅を結ぶ。料金は2480円(税込)一律で、事前オンライン決済のみとなる。
仮想停留所(NearMe Spot)は、赤坂見附駅では山王方面改札・エレベーター専用口、笹塚駅では北口・きらぼし銀行前に設置される。羽田空港では第1、第2、第3ターミナルそれぞれに乗降場所が設けられる。
ニアミーは今後も、交通空白地や路線減便などが進む地域の移動課題に向き合い、地域や生活者に寄り添う持続可能な移動手段の提供を進めていく。




