国土交通省とJAXA、道路災害時の衛星画像活用で協定締結

JAXAが「だいち2号」で観測したデータを自動解析した浸水被害推定域
JAXAが「だいち2号」で観測したデータを自動解析した浸水被害推定域全 1 枚

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国土交通省道路局は、人工衛星画像データの活用に関する協定を締結したと発表した。

両機関は2017年より水害・土砂災害発生時における衛星画像データ活用で連携しており、今回新たに道路の被害状況把握に必要な支援等を行う。

本協定で活用される人工衛星は、現在運用中の陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)および2024年に打ち上げられた先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)。これらのレーダ衛星観測の強みである「夜間・悪天候時に左右されることなく地表を撮像できる点」や「直接、現地調査を行うことが難しい地域や状況の観測が可能な点」、「広域観測が可能な点」などを生かして、道路被害を早期に把握できる体制を構築している。

今回の協定では、道路災害時における人工衛星による緊急観測、道路被害状況の早期把握のための体制構築(災害後の迅速な交通確保に資する衛星画像データの活用等)、平常時のインフラ管理への衛星画像データの利用拡大に取り組む。

また本協定締結を踏まえ、JAXAでは道路災害発生時に対応するためのワーキンググループを設置し、災害発生後に土砂や地震によって生じる道路閉塞を迅速に把握するための技術的検討を進める。さらに、JAXAの中長期計画で掲げる「重点テーマ」の一つ「インフラ管理・防災DX」において、インフラ老朽化への対策などの平常時における衛星画像データを活用する取り組みについて検討していく。

《森脇稔》

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