コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025

日産 エルグランドとイヴァン・エスピノーサ社長(ジャパンモビリティショー2025)
日産 エルグランドとイヴァン・エスピノーサ社長(ジャパンモビリティショー2025)全 38 枚

「ジャパンモビリティショー2025」の日産の展示は、前回とは打って変わったものとなった。2023年の前回はブース全体が黒基調で「これでもか」というくらいのコンセプトカーの嵐だった。今回のブースは白地が目立つモノトーンの装飾にコンセプトカーはいっさいなし。

発表および展示された車両・技術はどれも販売や製品実装が前提のものばかりだ。イヴァン・エスピノーサ社長による体制の元、着実な経営再建を目指す日産にとって、この路線変更はむしろ変革が進んでいる証なのかもしれない。

現実的な車両・技術だからといって夢やイマジネーションを完全に捨てたわけではない。プレスカンファレンスでエスピノーサ社長は「日本は単なる主力マーケットというだけでなく、深いインスピレーションの源であり、日産ブランドの核をなすもの。我々のブートデザインはその日本文化に根差す。伝統と革新が織りなす独特な社会。それに想像力が交わることで生まれる文化と未来を端的に表すのが日本の漫画文化」だとした。ブースデザインやスタッフのユニフォームをモノトーンにしたのは漫画へのオマージュというわけだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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