ジェイテクトの低トルク円すいころ軸受「LFT-V」、超モノづくり部品大賞でモビリティ関連部品賞に

ジェイテクトの低トルク円すいころ軸受「LFT-V」
ジェイテクトの低トルク円すいころ軸受「LFT-V」全 1 枚

ジェイテクトは11月4日、第5世代低トルク円すいころ軸受「LFT-V」が、日刊工業新聞社主催2025年超モノづくり部品大賞において、モビリティ関連部品賞を受賞したと発表した。

自動車のトランスミッションやデファレンシャルは、搭載される円すいころ軸受を低トルク化し、エネルギー損失を減らすことで、モビリティの低燃費化を実現する。今回受賞した第5世代低トルク円すいころ軸受LFT-Vは、1983年のLFTシリーズ開発開始以来、低トルク化に挑み続けてきたジェイテクトの、カーボンニュートラル実現に貢献するソリューションだ。

ジェイテクトグループは「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」というミッションに基づき、2030年までに目指す姿としてJTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲げている。

本製品は、自動車の燃費向上を実現し、CO2排出量の削減によるカーボンニュートラル達成への一助となるソリューションである。シリーズ開発開始以来の絶え間ない改善で、シリーズ1の低トルクかつ最軽量を実現した。

ジェイテクトは、自動車のトランスミッションやデファレンシャルのピニオン支持などに使用される低トルク円すいころ軸受LFTを1983年に開発した。その後も内外輪軌道に特殊クラウニング形状化や、軸受内部に流入する潤滑油量を抑制したりするなど改善を重ね、顧客の低トルクニーズへ応えてきた。

2020年に開発したシリーズ最新のLFT-Vは、樹脂保持器形状の最適化で潤滑油の流入量を最適に制御することで、損失トルク過去最少を達成している。加えて低昇温性の向上、さらにはシリーズ最軽量も実現し、LFTシリーズでNo.1の低トルク性能を誇り、モビリティ社会に一層のソリューションを提供する軸受となった。

超モノづくり部品大賞は、日本のモノづくりの競争力向上を支援するため、産業・社会の発展に貢献する「縁の下の力持ち」的存在の部品・部材を対象に表彰を行っている。2003年に創設され、2008年に「モノづくり部品大賞」から現名称に変更となり、今回で22回目を迎えた。現在は、「機械・ロボット」「電気・電子」「モビリティ関連」「環境・資源・エネルギー関連」「健康福祉・バイオ・医療機器」「生活・社会課題ソリューション関連」の6分野を表彰対象としている。

《森脇稔》

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