いすゞ自動車は、ピックアップトラック『D-Max』をベースに、ビジネス用途に特別設計した「V-Cross Commercial」を英国で発売した。
【画像】いすゞD-Maxの「V-Cross Commercial」
同モデルは中小企業、農業従事者、建設業者向けに開発され、フラッグシッ仕様「V-Cross」の快適性と仕様を維持しながら、完全な商用車コンプライアンスと長期的な税制効率を実現している。
ビジネス用途に特化した設計となっており、V-Crossのダブルキャブをベースに、商用オペレーター向けに2シーター仕様に改造されている。後部座席スペースは荷室に改造され、乗用車仕様に戻すことはできない構造となっている。
標準装備として軽量商用キャノピー、牽引バー、荷台ライナー、後部ドア窓ティント、保護シートカバーを装備。商用モデル専用登録と「Commercial」エンブレムにより、本格的なビジネスツールとしてのアイデンティティを明確にしている。
性能面では、実績あるD-Maxシリーズの強みを継承し、1トンの積載能力、3.5トンの牽引能力、フルタイム4WDを備える。さらに困難な条件下での制御向上のため、ラフテレインモードとリア差動ロックも装備している。
税制面では完全な商用車税制ステータスを維持し、VAT登録事業者はVAT還付が可能。道路税は年345ポンドの固定レートに抑えられ、設備機械控除の対象として100%償却ステータスを維持する。会社員ドライバーには2025/26年度の現物給付として年4020ポンドの定額レートが適用される。
装備は充実しており、レザー内装、デュアルゾーンエアコン、ワイヤレス9インチインフォテインメントシステム、7インチマルチインフォメーションディスプレイを装備。USB-Cポートと高度運転支援システムも搭載している。
全モデルに5年12万5000マイル保証と5年間のロードサイドアシスタンスが付帯。車両重量は2040kg以下とし、高速道路での乗用車速度制限が適用される。




