ヤマハ発動機は、シティサーキット東京ベイで開催された「自動運転AIチャレンジ2025」決勝大会に、新入社員4名のチーム「Revs-Lab」が出場し、一般クラスで3位を獲得したと発表した。
チームは4月に入社し、6月に研究部門へ配属された社員ばかりだ。
ヤマハ発動機は研究者が技術と真剣に向き合うことに加え、技術を楽しむ心の育成に力を入れている。今年は部門研修の一環として新入社員チームを技術開発統括部全体で支援し、レースという真剣勝負を通じて成長を促す取り組みを行った。
自動運転AIチャレンジには全国の大学、研究機関、企業から249チームが参加。オンライン予選を勝ち抜いた15チームが決勝に進出した。決勝は大会提供の自動運転EVカートに各チームのアルゴリズムを搭載し、20分の持ち時間で1周最速タイムを競う形式で行われた。
新入社員4名は自動運転開発初心者だった。6月配属後にチーム結成し基礎知識から習得した。開発ではパラメータ自動最適化(Optuna)やモデル予測制御(MPC)を活用し性能向上を目指した。予選シミュレーションでは2位を記録したが、実機走行練習での動作に課題があり、実機とシミュレーションの差や堅牢性の重要性を痛感した。
決勝当日は雨が断続的に降る不安定な天候だったが、チームのEVカートは力強い走行を見せた。48.687秒というベストタイムはトップから1.874秒差の3位であった。惜しくも優勝を逃したが、確かな手応えを得た結果となった。




