競争が激しくなる日本市場、ジャパンモビリティショー2025にいなかった米国メーカーはどうする?…海外報道

BYD(ジャパンモビリティショー2025)
BYD(ジャパンモビリティショー2025)全 8 枚

S&Pグローバル・モビリティが運営する媒体『Automotive Insights』は、「ジャパンモビリティショー2025:地元ブランドが輝き、ライバルが台頭」(11月6日)で、ジャパンモビリティショー2025に来なかった米国メーカーと、今後の市場参入について分析している。

【画像全8枚】

『Automotive Insights』は分析・レポート/ブログ形式のネット媒体で、サイトを運営するS&Pグローバル・モビリティは、S&Pグローバル・グループのうち、モビリティや自動車業界向けデータ・分析を専門とする部門だ。S&Pグローバル自体は米国ニューヨークを拠点とする金融情報・分析会社で、クレジット格付け、マーケットインテリジェンス、指数提供などを手がけている。

『Automotive Insights』の予測では、日本の自動車市場の競争は厳しくなる。BYD、ヒョンデ、キアがジャパンモビリティショー2025に出展し、日本市場での存在感を訴求する中、米国メーカーは新型車やコンセプトカーを発表しなかった。

ただ、イベント開幕直前にはトランプ大統領が訪日、日米両国は貿易協議を推進した。『Automotive Insights』は「日本は理論上、米国自動車メーカーが米国で生産した車両を、米国の安全基準・規制要件のまま日本で販売することを認めた。(…)米国自動車メーカーにとって市場の魅力が高まる可能性がある」とする。

ジープ・ラングラージープ・ラングラー

現在、日本市場で正規代理店を通じて販売している米国ブランドはジープ、キャデラック、シボレーなど。ジープは2025年度上半期にブランド合計で4204台を販売して輸入ブランド8位、台数ランキングの上にポルシェ、下にランドローバーがいる。GMのキャデラックは273台、シボレーは163台で、市場への影響力はないと言っていいだろう。EVのテスラはよく見かけるようになったが、販売台数を明らかにしていない。

ジープと同じステランティス・グループの一員で、かつての米ビッグ3のひとつだったクライスラーと、同じく米ビッグ3のフォードモーターは、日本市場から撤退している。“トランプ関税”に呼応してこれらのメーカーが日本市場再参入を図る、あるいは日本展開中の米メーカーが事業拡大を図るといった、具体的な動きはまだ見られない。

ヒョンデ(ジャパンモビリティショー2025)ヒョンデ(ジャパンモビリティショー2025)

前述のように、BYD、ヒュンダイ、キアが日本市場で攻勢に出ている。S&Pグローバル・モビリティは、今後、日本市場の自動車メーカー数が増加すると予測、そのいっぽうで年間販売台数は伸びないとも予測、これらの結果、市場は厳しい競争環境となる。ただ「市場が有機的成長の段階にある場合、新規ブランドが成功する機会はより多い」という。

記事は「ジャパンモビリティショーのようなイベントは、自動車メーカーが計画中の製品が市場で受け入れられるかどうかを、生産開始前に検証する機会を提供する」と結ばれており、モビリティショーに出展しなかった米メーカーの消極姿勢を暗示しているように読める。トランプ大統領第2期就任時点では、モビリティショー参加が間に合わなかったのかもしれないので、今後の米国メーカーの動向に注目だ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「飛びついちゃうよね」第3のエコカーがフルモデルチェンジ!? 次期ダイハツ『ミライース』に期待の声
  2. レクサス『NX』ビッグマイナーチェンジはこうなる…新デザイン採用で商品力を大幅強化か
  3. アキュラ『インテグラ』の「タイプS」、FF車の新記録を達成…パイクスピーク 2026
  4. 【シボレー コルベット Z06 新型試乗】ノーマルとは別物、まさに「洗練の極み」…中村孝仁
  5. いすゞのピックアップトラック『D-MAX』、タイからの並行輸入で7月1日発売…税抜1000万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ボルボカーズ、2028年以降の車両にアプティブのGen 8レーダー採用へ…悪天候や複雑な市街地でも高精度センシング
  2. ボッシュ、ヒューマノイド向け需要拡大でロボティクス事業を強化
  3. アステモが執行役員を解任、「職務遂行の適切性に問題」…子会社社長も交代
  4. SDV時代、進化するアフターマーケットの“今”と“未来”が一堂に…「アウトメカニカ フランクフルト 2026」9月8~12日開催
  5. 7/27申込締切 【激変するインド自動車産業】政策転換とEVシフト、クイックコマースが拓く日本企業の勝機
ランキングをもっと見る