純正からレイズに履き替えて何が変わる? 筑波サーキット試乗で体感したホイール性能の真実

レイズ筑波サーキット同乗試乗…ハイパーミーティング2025筑波
レイズ筑波サーキット同乗試乗…ハイパーミーティング2025筑波全 25 枚

レイズがホイールによる走りのフィーリングへの影響にフォーカスして、サーキットでの試乗体感を実施した。プロドライバーがドライブし、一般ユーザーが同乗して筑波サーキットをレーシングスピードで走行し、その違いを感じ取れる企画となった。

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◆ハイパーミーティング2025 in 筑波で実施! 比較対象は純正とレイズ

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レイズの体感同乗走行が開催されたのは9月28日に筑波サーキットで開催されたハイパーミーティング2025 in 筑波でのこと。レーシングドライバーがドライブし、助手席にユーザーが同乗して筑波サーキットを走行するスタイルで実施された。用意された車両はトヨタ『GR86』、マツダ『ロードスター』、ホンダ『シビック』、日産『フェアレディZ』の4台。午前中に純正ホイールでの同乗走行を体感し、午後からはレイズのホイールによる走りの違いを感じるというものだ(Zはレイズホイールの履き比べを実施した)。

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各車両に装着されるレイズのホイールは、GR86=ボルクレーシングCE28、シビックタイプR=ボルクレーシングTE37 SAGA S-plus、ロードスター=ボルクレーシングCE28、Zはイレギュラーで、ボルクレーシングTE37 SAGA S-plus TIME ATTACK EDITIONとZE40を履き比べるインフルエンサー枠とされた。

◆「デザインだけで選ばない」レイズが伝えたい“フィーリング”の差

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そんな同乗走行をレイズが企画した意図は、従来ホイールを選ぶ際にはデザインで選ぶケースが多かったからだ。ホイールはあくまで機能パーツであり、セッティングアイテムとして選んでほしいという思いがスタート地点になっている。

さらに同社はホイール設計で軽量かつ高剛性など、パフォーマンスの高さを追求してきたが、近年は“フィーリング”にも目を向け、ホイールによる走行フィーリングの違いを前面に押し出した選び方を推進中だ。その一環として“ユーザーが乗ってホイールの違いを体感する”イベントを積極的に展開しはじめている。

その第一弾が、今回の催しだった。プロドライバーがサーキットを走るとホイールの違いで走りにどんな差が出るのかを、実際にクルマに乗って体感してもらうことが狙いだ。

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ホイールにも個性があることがわかると、サーキットや天候、路面コンディション、タイヤなどの条件によってホイール選びを変える必要があることに気づく。これまでの選び方から一歩進んだ基準ができることで、ユーザーのフィット感や満足度をさらに高められる、同乗試乗の意義はここにある。

◆純正からレイズでどう変わった?

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当日、体感同乗を実施したユーザーに、純正ホイール→レイズホイールを体感した後の違いについてインタビューした。シビックに同乗した新保さんは普段スイフトスポーツに乗り街乗りとワインディングを楽しむ、ストリートにおけるスポーツドライビング派。当日はサーキット初体験だったという。

「ホイールが欲しいと思っていたのでどの程度の違いがあるのか体感したくて申し込みました。純正に対してTE37 SAGA S-plusに交換して走った際のフィーリングは、タイヤが路面に吸いつく感覚が強く出ました。純正のときはコーナー立ち上がりでふらつく挙動がありましたが、レイズになるとピタリと食いつき、加速も心地よく安定していると感じました」

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またホンダ『S660』に乗り、地元青森のワインディングからサーキットまで楽しむオヤマさんは、自車にレイズのTE37を履くユーザー。ホイールによる走行フィーリングを確かめたくて、ロードスター(CE28装着)の同乗を実施した。

「純正だとコーナリング中盤から少しリアが滑り出す感覚があり、腰砕けのようでした。それがCE28に変わるとグッと最後まで踏ん張り、立ち上がりのスピードも乗る感覚になっていたのが印象的。全体の剛性が上がったように感じる走りでした」

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当日は4台のデモカーに各4~5人の体験同乗を実施。運転せず助手席でもこれだけの違いを体感できたということは、ホイールによる走行フィーリングの差が明らかだったことを示す。実際には体感する機会がほとんどないホイールの違いを、限界に近い条件を作れるサーキットで味わうことで高性能ホイールを履く意味が腹落ちする同乗となった。

◆プロドライバー比較:TE37/ZE40/グラムライツでどう違う?

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さらに同日は、プロドライバーがレイズのホイールを履き替えその違いを体感する比較インプレ走行も実施。2モデルを走行の合間に交換しフィーリングの違いを確認した。Zは千代選手がドライブしTE37 SAGA S-plus TIME ATTACK EDITIONとZE40を、シビックタイプRは山野選手がドライブしZE40とTE37 SAGA S-plusを、さらにGR86は蘇武選手ドライブでグラムライツ57NRと57TRを比較した。

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Zで試乗を実施した千代選手は「TE37 SAGA S-plus TIME ATTACK EDITIONは回頭性の良さが際立ちコントローラブルでコーナー出口のセレクトの幅も広い。限界を超えても破綻しにくいのが特徴。ZE40に履き替えると重厚でべたっと路面に張り付くフィーリングで、タイムをギリギリに詰めるのに有利。ハイグリップタイヤでさらに良さが出る」と語る。

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シビック タイプRで試乗を実施した山野選手は「ZE40は高剛性が強く伝わり操舵感が軽い。クルマを軽量化したように感じる。ホイールが勝っている感覚でハイグリップに合わせたくなる。次にTE37 SAGA S-plusはタイヤのグリップを引き出す感覚が強く、まるでタイヤがアスファルトの目地に入り込むよう。ストリートで楽しめる感覚だ」とコメント。

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そしてGR86で57NRと57TRを比較した蘇武選手は「両者はスポーク数も重量もほぼ同じだが走り出すと違いは明確。57NRは高剛性で高速コーナーのライン追従が良好。対して57TRはしなやかでトラクションが掛かる際にしなりがある。滑り出しもマイルドでトラクションの感覚を掴みやすい。高速は57NR、低速は57TRが扱いやすい」と語った。

◆選び方を“フィーリング起点”へ

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同じボルクレーシング内、同じグラムライツ内で別モデルを比較する機会は珍しい。プロが筑波でほぼ同条件にそろえて示した違いは、ユーザーにとって有用な判断材料になった。当日はステージでもトークショーが行われ、ホイールによるフィーリングの差が多くの来場者に伝えられた。

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レイズにとって初の試みとなった“走行フィーリング体感”試乗会。今回はベンチマークとして知られる筑波サーキットで実施されたが、今後は全国展開を計画しているという。スペックやデザインだけでなく走行フィーリングで選ぶ、ハイパフォーマンスホイール選びの新基準を体感したいなら、レイズが出展するイベントで体感同乗の機会を探してみると良いだろう。

《土田康弘》

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