メルセデスベンツは、新型『CLA』の「ハイブリッド」の受注を欧州で開始したと発表した。ドイツ本国でのベース価格は4万6243ユーロ(約830万円)からだ。
電気自動車版のCLA新型の欧州市場投入に続き、高効率ハイブリッドドライブを搭載したモデルを発売する。
新型『CLAハイブリッド』は、新しい電動化された1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載。3つのパワーレベルと前輪駆動または全輪駆動の選択が可能だ。
外観は電気自動車版とほぼ同じだが、ハイブリッド版は中央にスターマークを配したクラシックなラジエーターグリルを採用している。LEDライトガイドが標準装備され、ライト点灯時にはエッジ部分がLEDで照らされる。
内装面では、メルセデスベンツオペレーティングシステム(MB.OS)と第4世代MBUX(マイクロソフトとグーグルのAI技術搭載)により、電気自動車版と同様の知能性、直感性、快適性を実現している。
効率性の面では、「CLA 180」グレードの燃費は約5リットル/100km以下を達成し、内燃機関を搭載したメルセデス・ベンツ車としてはこのセグメントで最も効率的な車両となっている。
市街地走行など低負荷時には、純電気駆動での走行が可能。約100km/hまでの速度では、駆動系を切り離した効率的な惰性走行「エレクトリックセーリング」も可能だ。モーターは全8段のギアで回生が可能で、最大25kWのエネルギーを回収できる。
新しいハイブリッドシステムは、電気モーターとその構成部品を新しい8速デュアルクラッチトランスミッション(8F-eDCT)に直接組み込んだコンパクトな設計を採用。48ボルトのリチウムイオンバッテリーは最大1.3kWhのエネルギー容量を持ち、小型軽量に設計されている。
新開発の1.5リットルターボエンジンは、メルセデスベンツのFAMEエンジンファミリーに属し、燃費向上のためミラーサイクル燃焼プロセスを採用。12:1の高圧縮比を実現している。市場投入時には3つのパワーレベルから選択でき、それぞれ電気モーターから22kWの追加ブーストを得られる。




