ヤマハ発動機は、サッカーチームのジュビロ磐田に向けて、データ分析業務をサポートする特別仕様のゴルフカーを開発したと発表した。
【画像】ジュビロ磐田に納入したデータアナリストサポートゴルフカー
この車両は同社のゴルフカーをベースに、サッカーの練習時にデータアナリストが必要とする大型モニターなどの機器を搭載している。ソーラー発電システムと蓄電池用リチウムイオンバッテリーも装備し、電源の確保も可能だ。
これまでサッカーの練習時には、データアナリストがチームメンバーに分析結果を説明する際、大型モニターや電源などを練習場に手作業で移動・設置する必要があった。そのため使用できる場面に制約があるという課題があった。
同社はこの課題を解決するため「移動型データ処理センター」という構想を立案。必要な機材をゴルフカーにパッケージ化することで、サッカーコート内を自由に移動できるようになり、データアナリストの活動の幅を広げることが可能となった。
今回製作した車両には、2025年4月に開催された「ヤマハレディスオープン葛城」で提供したゴルフカーにも採用されたフィルム外装技術とオリジナルシートカバーの立体縫製技術を適用。ジュビロ磐田のロゴをあしらった特別外装や特別シート表皮により、意匠性を高めている。
これらの外装技術を活用することで、デザインの変更が容易になるだけでなく、使用後の外装部品のリサイクルも簡単に行えるようになる。
ヤマハ発動機では資源循環の取り組みとして、現在使用しているバージン材を100%サステナブル材料(リサイクル材、グリーン材、バイオマス材)へ切り替える目標を掲げており、今後も新たな生産技術や材料技術の開発に継続して挑戦していく。




