「ハイエース」にガチンコ勝負!? 斬新デザインの乗用&商用バン、キア『PV5』が日本初上陸…ジャパンモビリティショー2025

キア PV5(ジャパンモビリティショー2025)
キア PV5(ジャパンモビリティショー2025)全 54 枚

2026年春に日本初上陸する韓国の自動車メーカー「キア」が、商用バン『PV5』を「ジャパンモビリティショー2025」で日本初公開。車いす仕様やキャンピングカー仕様も展示し、魅力をアピールした。

【画像】日本初上陸のキア『PV5』

PV5は乗用タイプの『PV5パッセンジャー』と貨物タイプの「PV5カーゴ」の2モデルをラインアップし、搭載するバッテリーサイズのバリエーションで計5車種の展開となる。最も航続距離の長い車種が71.2kWhのバッテリー搭載車で、一充電あたり528kmの走行が可能。

キア PV5パッセンジャー(ジャパンモビリティショー2025)キア PV5パッセンジャー(ジャパンモビリティショー2025)

ボディサイズは全長4695×全幅1895×全高1905mm、ホイールベース2995mm。ライバルと想定されるトヨタ・ハイエースの標準車が全長4695×全幅1695×全高1980mm、ホイールベース2570mm、「ワイドボディ」は全長4840×全幅1880×全高2105mmとなるため、ちょうどその中間のサイズ感だ。室内の広さもアピールポイントだとしており、貨物バンタイプで室内の長さ2255×幅1565×高さ1520mm、床面地上高419mmとした。

乗り心地のよさと静粛性を実現するため、リアサスペンションを乗用車と同じ形式(トーションビーム式)としているのは商用車としては珍しい。また3m近いホイールベースながら最小回転半径は5.5mとし、取り回しのしやすさも魅力のひとつとなっている(ハイエースのワイドボディは同5.2m)。

個性的なデザインはキアのデザイン哲学「Opposites United(相反するものの融合)」を踏襲し、コンセプトカーのような未来的な造形そのままに量産化を果たした。ブラックのクラッディング(樹脂製フェンダー)やモジュール式バンパーは、SUVのような耐久性の高さや力強さを表現。正面左右の印象的なデイタイムライトとは別に、ヘッドライトはバンパーに埋め込むことで損傷リスクも低減。実用性の高さをデザインに落とし込んでいる。

キア PV5パッセンジャー(ジャパンモビリティショー2025)キア PV5パッセンジャー(ジャパンモビリティショー2025)キア PV5パッセンジャー(ジャパンモビリティショー2025)キア PV5パッセンジャー(ジャパンモビリティショー2025)

インテリアは全モデル共通のデザインで、水平基調のシンプルな造形とし空間効率を最大化しつつ、使いやすさにも配慮。センターには12.9インチのディスプレイを備え、車両制御に関する操作や、ナビゲーションをはじめとするさまざまなアプリを利用することが可能となる。また日本に導入される右ハンドル車は、日本車と同様にハンドルの右側にウインカーレバーを備えるなど、日本のユーザーにも配慮した設計となっている。

販売の主力は法人向けの貨物タイプとしながらも、室内の広さを活かして昨今のアウトドア需要を見込み乗用タイプにも力を入れる。V2H(Vehicle to Home)にも対応し、大容量のバッテリーに蓄えた電気で家庭の電力をまかなうことができるほか、キャンプなどで電化製品を使用することも可能だ。

また、オプションで「アドギア」と呼ぶアクセサリーも多数用意。車内のダッシュボードや荷室の側壁に備わるレールを利用し、ワンタッチでスマホホルダーやドリンクホルダー、ライトや救急キットなどを取り付けることができる。「フルサイズで使えるEVキャンピングカー」という個性で、EVの新たな価値を提案する。

キア PV5パッセンジャーのキャンピングカー仕様(ジャパンモビリティショー2025)キア PV5パッセンジャーのキャンピングカー仕様(ジャパンモビリティショー2025)

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三輪EV『coffret』、ヤマダデンキ横浜本店で販売開始…試乗も可能
  2. 「3つの味」が選べる新型トヨタ『RAV4』日本仕様が一般公開! 2025年度内発売へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 三菱の新型SUV『デスティネーター』、最高の安全性評価…ASEAN NCAP
  5. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…土曜ニュースランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る