1990年5月、全幅1775mmの三菱初の3ナンバー専用車として登場したのが『ディアマンテ』。その日本でのラインアップに加えて1993年3月から販売されたのが、この『ディアマンテワゴン』。豪州三菱自動車(MMAL)で生産、輸入されたクルマでもあった。
先代にあたる『マグナ・ワゴン』も輸入が行われ、その後継車の位置づけ。ディアマンテに対して全長は+45mmの4785mm、全幅は+5mmの1780mmとし、ホイールベースは共通の2720mm。スタイリングはグリル、ランプなどフロントまわりはディアマンテと共通とし、キャビン部分をワゴン化したもの。
三菱 ディアマンテ・ワゴン(初代)当時のカタログ
ドアについては、窓まわりをディアマンテのサッシュレスではなく、セダンとして設定されていた『シグマ』のそれと同じサッシュ付きを採用。ディアマンテよりもフォーマルな雰囲気を感じたのはそのため。全体としては奇をてらわない、今カタログ写真で見ても古さを感じさせない、バランスの整ったスタイリングだった。
三菱 ディアマンテ・ワゴン(初代)当時のカタログインテリアも基本的に上質なディアマンテのそれを踏襲。本革シート、CDオートチェンジャーやハイパワーアンプ付きのハイグレードオーディオ、リアルーフスピーカーなどを装備。右ハンドルだから日本仕様のディアマンテとは基本は共通だったが、絵表示つきの空調操作パネル、220km/hまで目盛りのあるスピードメーターなどは専用。ラゲッジスペースは最大で1524リットルの容量。
三菱 ディアマンテ・ワゴン(初代)当時のカタログ搭載エンジンはエンジン型式Y7型(6G72型)の3リットル・V6(ネット165ps/25.6kg-m)を搭載。電子制御可変吸気システム(MVIC)、エンジン・トランスミッション総合制御のELC-Mなどを採用。




