トヨタ・コニック・プロは11月15日、佐賀県基山町と連携し、町民の利便性向上を目指す予約制乗合型タクシー「らくのるきやま」の実証実験に配車管理システム「トヨタコニックライド」を提供すると発表した。
【画像】AIオンデマンド相乗りタクシー「らくのるきやま」実証実験
トヨタコニックライドは、公共交通空白地帯の回遊性向上や地域をまたぐ交通課題の解消を目的とした新しい移動サービス。基山町では特に「AIオンデマンド相乗り運行システム」が採用され、多人数の乗合による効率的な移動を可能にする仕組みだ。
このシステムは会員制で、スマホやLINEから予約が可能。利用者のニーズに応じた最適ルートをAIが自動生成し、当日15分前まで柔軟に予約ができる。到着時間優先設計も特徴で、病院など時間厳守の目的に対応。リマインド通知や予約履歴の管理も可能だ。
システムはドライバー端末と呼び出し端末で構成され、利用者がボタン一つで車両を呼び出せるUIを備える。遠隔管理も可能で、管理画面から利用履歴や運行ルートの確認が行える。
実証運行は11月29日までとなり、基山町内全域で週6日(月曜から土曜)運行される。日曜と祝日は休止。乗車可能時間は午前8時から午後5時30分まで、電話予約は午前7時45分から午後5時15分まで。車両は基山タクシーが2台運行し、各車両の乗車人数は最大3人だ。
「らくのるきやま」の実証実験は、基山町地域公共交通活性化協議会が主体となり、基山タクシー、福山コンサルタントが運行を担当。トヨタ・コニック・プロは協力企業として参画している。
本システムは特に公共交通が不足しがちな地域において、高齢者の外出支援や地域経済活性化に貢献することを目的としている。トヨタ・コニック・プロは今後もトヨタグループの一員として持続可能な未来に向け、モビリティ領域での挑戦を続ける、としている。




