マレリは、電動レーシング車両用に新開発したフロントアクスルが、2025年プロフェッショナル・モータースポーツ・ワールド・エキスポで2つの賞を受賞したと発表した。
同イベントは、ドイツ・ケルンメッセで開催され、モータースポーツ分野で最も重要な国際展示会の一つとなっている。マレリは4068番ブースで最新のモータースポーツ向けイノベーションを展示した。
受賞したのは新しい電動アクスル「Race E-volution 500」で、「パワートレイン・テクノロジー・オブ・ザ・イヤー」部門で表彰された。このモデルはエリートレース向けの完全電動超コンパクトアクスルで、最大出力350kW、総重量57kg、約19リットルの容積による優れたパワー・ウェイト比を誇る。このテクノロジーは「年間最優秀エンジニアリング・イノベーション」としても認められた。
イベントでは「High Speed Camera 130」のプレビューも披露された。この最新カメラは近日正式発表予定で、500フレーム/秒・1メガピクセルの記録性能を持つモータースポーツ向けの小型AI搭載カメラ。あらゆる照明環境下で高度かつインテリジェントな映像キャプチャを実現し、ドライバー安全監視の向上に貢献する。
これら2つの新技術に加え、マレリはECUやデータロガー、ダッシュボード、スマートアンテナ等のテレメトリー機器、燃料ポンプ、イグニッションコイル、GDIインジェクター(二輪車向けも含む)などの製品・技術群も紹介した。
ラインナップを補完するのは、AI搭載の制御ユニットだ。エッジ・インテリジェンスの進化を可能にする「VEC-480」(2024年イノベーション・オブ・ザ・イヤー受賞)や、新型「VEC-200」(高性能・コンパクトAIコントローラー、優れた演算能力と高周波データロギング機能を搭載)が展示された。
Marelli Motorsportは、レーシング業界の最も重要なチームや選手権に製品や技術を提供するグローバルな主要サプライヤーだ。




