デンソーと九州ファームソリューションが設立したKJバイオは、11月19・20日にマリンメッセ福岡で開催される「FOOD STYLE JAPAN<2025>九州」に彩美堂と共同出展する。
展示ブース(小間番号:AD-59)では、免疫力を高める新種の藻「コッコミクサKJ(学名:Coccomyxa sp. KJ)」を使用したサプリメント「コッコミクサRG」と「MOCHA藻茶」を通じて、コッコミクサKJの環境や健康分野における新しい可能性を紹介する。
コッコミクサKJは微細藻類の一種で、環境や健康分野における新たな可能性を秘めた素材として注目されている。この小さな藻が、私たちの暮らしや未来の社会に大きな役割を果たそうとしている。
コッコミクサKJは、畜産、ヒト、ペットなどさまざまな生き物に幅広く貢献できる素材だ。畜産分野では、家畜の健康維持や成長促進、肉質改善に役立つことが期待されるとともに、ウイルス感染症による生産性低下の抑制にもつながる可能性が研究されており、持続可能な畜産の実現に貢献する可能性がある。
ヒトにおいては、免疫機能や腸内環境の改善といった健康をサポートする効果が確認されており、日常の健康維持や感染症の予防に役立つことが期待されている。さらにペット分野(特に犬)では、寿命の延長に伴い増加傾向の歯周病に対して、口腔環境のサポート素材として注目が高まっている。
熊本県天草市では、廃校となった中学校を再生し、藻類培養施設として活用している。地元企業や高校との連携により藻類研究や実証実験が行われ、これにより、生徒や地域住民が藻類に触れる機会が提供され、教育・研究・産業の好循環を生み出している。
さらに、天草の特産品である「天草大王」や「赤ウニ」の飼料としてコッコミクサKJを活用する取り組みも進められており、地域産品の付加価値向上にも貢献している。将来的には、地域ブランドや観光資源としての活用も視野に入れている。
KJバイオは、カミチクグループの九州ファームソリューションと、国内最大手の自動車部品メーカーのデンソーが共同設立した会社。デンソーが2008年から研究開発してきた微細藻類「コッコミクサKJ」の実用化を通して、畜産分野における温室効果ガスの削減や、生き物の健康を支えることを目指している。




