『iX3』を発表したBMWは現在、『X4』の後継モデルとなる『iX4』のテストを開始しており、そのプロトタイプをスクープ班のカメラが初めて捉えた。BMWにとって2番目のフル電動クーペSUVだ。デビューは2026年の後半が予想されている。
旧態化したX4は2025年11月末で生産を終了し、BMWの内燃機関SUVクーペは、内燃機関の直接的な後継モデルなしに幕を閉じる。しかし、物語はそこで終わらない。BMWはすでに後継モデルの開発に取り組んでおり、電気自動車時代に向けた新たなフォーマットを考案している。
新型車の iX4は、スクエアなルーフを持つ iX3の、よりスポーティな兄弟として設計されている。カメラが捉えたプロトタイプは、厳重なカモフラージュが施されているものの、ヘッドライト、グリル、バンパー、ボンネット、フェンダーなどは、iX3から受け継がれているように見える。
BMW iX4 市販型のプロトタイプ
しかし、Bピラーから後方にかけてのボディワークは、iX3とは異なる表情を見せている。全体的なボディシルエットが異なり、傾斜したルーフからファストバックスタイルのテールへとラインが流れ込んでいる。
最も注目されるのがリアウィンドウで、X4よりも角度が浅くなり、後端にはコンパクトなスポイラーが取り付けられている。スポーティな姿勢は、幅広くなったリアショルダーによっても強調されている。
プロトタイプのホイールはダイヤモンドカット仕上げの10本スポークアルミホイールを装着しているが、このデザインが量産モデルに採用されるかはわからない。
BMW iX4 市販型のプロトタイプiX4の正確な寸法は不明だ。iX3(4783mm)よりわずかに長くなると予想されているほか、ホイールベースは同じ(2898mm)と予想される。空気抵抗係数は、iX3が0.24とすでに良好な数字で、さらに向上する可能性がある。インテリアは iX3とほぼ同様のレイアウトで、後部座席のヘッドルームが少し広がった。
iX4の基本骨格はノイエクラッセ・アーキテクチャを採用し、バッテリー電気自動車としてのみ提供される。パワートレインは iX3と同じになるだろう。現在、iX3 50 xDriveはデュアルモーターで、最高出力469ps/345kWを発揮しており、将来はシングルモーターの後輪駆動オプションや、より高性能なMバッジ付きバージョンが追加される予定だ。
iX4は2026年後半のデビューが予定されている。iX4は、2023年に導入された『iX2』に続く、BMWにとって2番目の完全電動クーペSUVとなる。より大型の『iX6』も後日登場すると噂されている。




