オートバックスセブン、WHI Holdingsの統合人事システム採用…人材配置効率化へ

オートバックスセブンが「COMPANY Talent Management」シリーズを採用
オートバックスセブンが「COMPANY Talent Management」シリーズを採用全 1 枚

WHI Holdingsは11月18日、オートバックスセブンがHI Holdingsの統合人事システム「COMPANY」のタレントマネジメント製品「COMPANY Talent Management」シリーズ(CTM2.0)を採用したと発表した。

オートバックスセブンは、自動車業界の変革期に直面する中、中期経営計画として「お客様にとっての『モビリティライフのインフラ』をグローバルで目指す」を掲げている。その中で「人的資本の最大化」「イノベーションを創出する組織の変革」「戦略的な人員配置」を人事方針の3つの柱として掲げ、事業戦略の根幹をなす人的資本価値の最大化を推進している。

しかしこれまで、事業戦略の要となる人材情報がグループ各社に分散していたことから、全社横断での適切な人材の発掘や、グループ全体での計画的な人材育成に課題を抱えていた。

これらの課題解決に向け、2022年より「COMPANY」シリーズの人事管理・勤怠管理・身上変更ワークフロー・人事評価・給与計算製品を採用し、グループ各社に分散していた人材データの集約を進めてきた。そしてさらに、データ基盤を最大限に活用し、経営戦略と連動したタレントマネジメントを推進するため、新たにCTM2.0の採用を決定した。

採用において、「COMPANY」とのシームレスな連携により、客観的データに基づく最適な人員配置シミュレーションを可能にする点や、継続的な活用を支援する伴走型のサポート体制が評価された。

「CASE」の登場により自動車業界は急速な技術革新が進み、従来の専門知識に加え、デジタルスキルなどの新たな知識・スキルを持つ人材の確保や、新技術のリスキリングが重要課題となっている。

オートバックスセブンにおいても、自動運転車両の普及など事業環境が大きく変化する中、整備技術の高度化に対応できる人材の戦略的な育成・配置に取り組んでいる。

CTM2.0を活用することで、既にグループで利用している「COMPANY」の人事データベースと連携させ、従業員のスキルや経験といった定性情報と、「自動車整備士」などの国家資格や異動・研修履歴、評価といった定量情報を統合し、人的資本を可視化する。

また、可視化した情報を基に特定のスキルや業務経験を持つ人材を抽出してリスト化し、異動案の作成などに活用することによって、次世代技術に対応する人材の計画的な育成・配置を実現する。

戦略的な人員配置の検討に向けて、従来は人事部門が表計算ソフトを用いて手作業で組織改編案や人材の異動案を作成し、管理職へ共有していたため、異動案の策定から発令通知の作成といった一連のプロセスに多くの工数を要していた。

CTM2.0ではこれらの検討プロセスを、システム上で直感的に行えるようになる。管理職との共同編集も可能となり、異動案共有のための資料作成が不要になる。

また、オートバックスセブンが既に利用している「COMPANY」に蓄積された人事・給与情報とCTM2.0が連携することで、常に最新のデータを活用した可視化や分析が可能になるほか、確定した組織・異動情報も「COMPANY」の組織・人事データベースへ自動反映できる。

これにより、人事部門および管理職の業務負荷を削減し、より付加価値の高い業務へのシフトを支援する。

自動車業界の技術革新が加速し、求められるスキルが多様化する中、オートバックスセブンでは、強みである経験豊富な人材が新技術を学び直す「リスキリング」を、持続的成長の鍵として戦略的に推進している。

今後はCTM2.0を用いて専門スキルの管理を強化していく予定。これまで各部署で把握されてきた従業員の専門スキルを、全社共通のプラットフォーム上で一元管理し、グループ全体で強化すべき領域や育成対象者を客観的なデータに基づいて特定し、そのデータをもとに計画的な研修を実施することで事業戦略を支える人材基盤の強化を加速させていく。

オートバックスセブンは、まず単体での導入・運用を進め、その効果を検証したうえで、将来的には連結グループ各社への展開を予定している。

《森脇稔》

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