DSオートモビルは、新型EVセダンのDS 『N°8』が一充電で750kmの長距離走行を達成したと発表した。
今回のテストでは、2台のDS N°8 エトワール FWD ロングレンジモデルがヴェリジー(78県)からビスカロス(40県)まで、一般道のみを使用して走行した。充電を行わずに750kmを走破し、バッテリー残量は50km以上を残していたため、理論上の航続距離は800kmを超える計算となる。
走行条件は気温12度から19度、平均時速54kmで、WLTP認証サイクルの23度・平均時速46.5kmよりも厳しい条件だった。それでも平均消費電力は11.7kWh/100kmと、WLTP値の12.9kWh/100kmを下回る優秀な結果を記録した。
DS N°8には、フランスのオート・ド・フランス地域圏ビリー・ベルクローにあるオートモーティブ・セルズ・カンパニー(ACC)が設計・製造した97.2kWhの高密度バッテリーを搭載している。エネルギー密度は264Wh/kgで、市場最高水準の性能を誇る。
DSオートモビルは以前から、DS N°8が高速道路で500km以上の航続距離を実現すると約束していた。この約束を検証するため、欧州各国で一連のテスト走行を実施し、450kmから506kmの区間で充電なしの走行を確認している。
電気モーターはグラン・テスト地域圏のトレメリーで組み立てられており、フランスの産業基盤を活用した技術エコシステムを体現している。DS N°8は空力効率(Cd値0.24)と洗練されたデザインを両立し、フランス流の「旅の芸術」を具現化したプレミアム電気自動車として位置づけられている。




